半可通素人の漂流

哲学から魚のお話まで。半可通素人が書き散らかすネットの海を漂流するブログ。

社会

「家族サービス」という社畜養成ワード

世間は5月の大型連休の最終日。休みが終わってしまう!という阿鼻叫喚の声がそこかしこで聞こえてきそうです。 ▶︎「家族サービス」に感じる違和感 連休や休日と言うと、よくこんな会話が交わされると思います。「休みの間は何をされるんですか?」「いや〜家…

何かを選ぶ、というのはそれ以外を捨てることだよ (転職話その2、だけどその1も含めました)

前回書いた転職話(転職って遠い世界のことだと思ってた人が転職してみた話(その1) - 半可通素人の徒然)の続き…ですが、怠慢により前回から3ヶ月も間を空けてしまったので、もはや続きもあったものではありません。読んでいただいた方も何を書いていたか…

転職って遠い世界のことだと思ってた人が転職してみた話(その1)

随分と前にしたネタ振りの回収を今更します。 7月に一度ブログ更新を復活しかけた時に触れましたが、実は今年の初頭に転職活動を始め、しばしああだこうだした後に転職先が内定、6月に転職をした、という個人的に大きな変化がありました。それからもう半年以…

ゲスの振り見て我がゲス直せ

いつも浮き世からズレたことばかり書いているこのブログですが、たまには時事ネタでも。photo by carulmare◆騒がしい世の中 年が明けてからまだ3週間と経ちませんが、世間を賑わせる出来事がまるでワザとやっているかのごとく盛り沢山です。中でも、人気タ…

Teach For Japan、クロスフィールズ、ヒューマン・ライツ・ウォッチという変革者たち − ソーシャルビジネス話の続き(その2)

前々回、前回と書いている社会的企業に関するフォーラムの覚え書きの続きです。遅筆で恐縮です。 「37.5℃の涙」のモデルになったソーシャルビジネスの話を聞いてきた - 半可通素人 全米150都市に翌日までに荷物を届けるには?に学ぶイノベーションの手法 − …

全米150都市に翌日までに荷物を届けるには?に学ぶイノベーションの手法 − ソーシャルビジネス話の続き

「37.5℃の涙」のモデルになったソーシャルビジネスの話を聞いてきた - 半可通素人 前回の記事で書いた社会的企業に関するフォーラムの覚え書きを続けます。 ◆イノベーション研究第一人者の話 前回ご紹介した認定NPO法人フローレンスの話の前に、基調講演とし…

「37.5℃の涙」のモデルになったソーシャルビジネスの話を聞いてきた

photo by Intersection Consulting ◆ソーシャルビジネスという事業 社会的課題をビジネスの手法で解決するーー「社会的企業」、「ソーシャルビジネス」あるいは「ソーシャルイノベーション」という企業体が近年注目されています。バングラデシュにあるグラミ…

「みんなちがって、みんないい」じゃないと病んでるし楽しくないよね

先日の記事で川についての話を幾つかご紹介しました。少しでも興味を持っていただけたら幸いですが、私がいわばニッチな分野である「川マニア」になっている理由の一つに大学在学時に行っていた研究があります。 photo by Storm Crypt

戦後70年の節目に「西洋政治思想史」から考える:何故私達は過ちを犯すのか

※8/18追記修正しました。 photo by --Tico-- 今日は70回目の終戦記念日です。 70年という年月は長いもので、私は直接戦争を知らない世代ですし、日本に住んでいれば「戦争」という言葉はどこか実感を伴わないものになってしまっているというのが偽らざる感覚…

何も話さなければそこにいないのと一緒である、という不都合な真実

時折何気ない瞬間にふと、昔のことを思い出すことがあります。その中でも「自分の考えに大きな影響を与えた言葉」というのが幾つかあり、昨日そんなことを考えていたので記事にします。 photo by a2gemma

行き過ぎた効率化はシステムへの依存を生み「余裕」と「らしさ」を失わせる(その3)

行き過ぎた効率化はシステムへの依存を生み「余裕」と「らしさ」を失わせる(その1) - 半可通素人 行き過ぎた効率化はシステムへの依存を生み「余裕」と「らしさ」を失わせる(その2) - 半可通素人 前回からの続きです。 効率化も度を過ぎるとそれ自体が目…

行き過ぎた効率化はシステムへの依存を生み「余裕」と「らしさ」を失わせる(その2)

行き過ぎた効率化はシステムへの依存を生み「余裕」と「らしさ」を失わせる(その1) - 半可通素人 続きです。 前回は、効率化を推し進めるほどにシステムへの依存が強まる、そして現代社会の代表的なシステムである資本主義による効率化の手段としてのお金…

行き過ぎた効率化はシステムへの依存を生み「余裕」と「らしさ」を失わせる(その1)

世の中「効率化」という言葉が花盛りです。特に企業活動においては効率が優先され、それは生産性という言葉で表されたりもします。 photo by mag3737 しかし巷間でよく言われるように、行き過ぎた効率化は歪みや弊害をもたらします。このことはしばしば議論…

ネットが可視化する「低学歴の世界」の怖さ

photo by xJason.Rogersx ◆低学歴の世界 先日たまたまネットで衝撃的な記事を見かけました。 私のいる世界→追記の記事2つあります - ひきこもり女子いろいろえっち ブログタイトルがなんだか勘違いさせてしまうようなものになっていますが、この記事には日…

攻殻機動隊に学ぶ現実社会のサバイバル術

photo by tj.blackwell 創作は現実の鏡像である。 ここのところ連続して取り上げている攻殻機動隊ですが、この作品を通じて見えてくるものがあります。 ◆この世の現実をどう見るか 以前、本ブログで以下の記事を書きました。 <a href="http:/…

日本の街は没個性

photo by halfrain 仕事での出張や旅行などで日本の各地に出掛ける機会が時々あります。先々月には1週間のうちに宇都宮→函館→神戸→浜松という強行日程を組んだこともありました。そうした時に思ったこと。 「日本の街ってどこも似たり寄ったりじゃないのか?…

アメリカは反知性主義、日本は半知性主義

photo by iandavid アメリカを動かす「反知性主義」の正体:日経ビジネスオンライン 少し前の日経ビジネスの記事ですが、興味深かったのでご紹介します。 近頃話題?らしい、「反知性主義」についてインタビュー形式で解説している話ですが、反知性主義とい…

「知らないこと」の壁は高くて厚い

まずはこちらを読んでみてください。 <a href="http://fuhouse.hatenablog.com/entry/2015/04/13/184022" data-mce-href="http://fuhouse.hatenablog.com/entry/2015/04/13/184022">誰かのことは永遠にわからない(けれども諦めたらそこで試合終了だよ) - 腐ハウスブログ</a>fuhouse.hatenablog.com ネットでたまたま見かけたブログですが、淡々とした語り口の中に日本社会における「見えない格差」を含め…

ネット言論の偏りに透ける現実

過去記事(「ネット人物像」の限界 - 半可通素人)でネットは文字情報に依存しているので人物像の理解が難しいという話を書きましたが、もう少し話を拡げます。 photo by Kalexanderson ◆「ウェブ進化論」の実際 誰もが発信者となれるネットでは、現実におけ…

「ネット人物像」の限界

コミュニケーションの難しさは折に触れて感じることも多く、よく議論の対象にもなりますが、今日はその中でもインターネットにおける不特定多数を相手にしたコミュニケーションについて。 photo by hang_in_there 日本を含む先進国と呼ばれる国々ではインタ…

「頭が良い人」の構造

頭が良い人になりたい。 ◆「頭が良い」ということ 先日、中学校の恩師と久しぶりに食事をする機会がありました。この恩師は「感動に余韻を」をモットーにしたり、クラスを文化祭の合唱コンクールにガチで取り組ませて金賞を取らせてくれたり、「情けは人の為…

教育は人の問題 ≦ 環境の問題だった?(その6)

教育問題の背景にはお上の規制という環境要因があるという話をしましたが、なぜそのようながんじがらめの縛りが生じているのでしょうか?理由について自分なりに考えてみます。 ひとつは前回述べた教育の一貫性と安定性を担保するという目的があるのでしょう…

教育は人の問題 ≦ 環境の問題だった?(その5)

◆教育問題は教師のせいばかりじゃない これまで述べてきた人間の精神的低年齢化、上下関係の形骸化について、前回も書いた通り高校までの教育が大きく影響しています。 高校までの教育の質が低下していった結果、人間的に未熟な人が増加します。その世代が親…

教育は人の問題 ≦ 環境の問題だった?(その4)

前回の記事(教育は人の問題 ≦ 環境の問題だった?(その3) - 半可通素人)で上下関係の形骸化について書きましたが、足りない部分があったので追加します。 ◆教えることで教えられるという見返り まず、上下関係において下の面倒を見る上に対する見返りは「自…

教育は人の問題 ≦ 環境の問題だった?(その3)

◆好かれたいから上下関係を装うという風潮 教育を考える材料の1つとして、上下関係について着目します。 思い出してみると、年齢が上がるにつれて上下関係は厳格になっていき、小学生までは年上にもタメ口で話していたのに中学生になった途端上級生に敬語を…

教育は人の問題 ≦ 環境の問題だった?(その2)

◆精神的な低年齢化が進んでいる・・・のか? 教育の問題に関してしばしば挙げられるのが、精神的な低年齢化についてです。 これは近年では授業中にじっと座っていられなかったり、すぐにキレる子供などとして表面化しています。そして子供だけではなく、低年…

教育は人の問題 ≦ 環境の問題だった?(その1)

教育については過去記事で何回か書いていることもあり、関心のある分野です。 まずは雑巾掛け、皿洗いから。:量質転化で自分を変えられる - 半可通素人 DQN再生産システムと孫子の兵法を認識すること - 半可通素人 黒子のバスケ脅迫犯はあなたのすぐそばに…

街場の就職活動論 ‐ 武器が無いなら作ればいい

以前7回にわたって投稿した記事を1つにまとめました。11,000文字以上とやけに長いのですが、ある程度まとまった考えが書けたかなと思います。周囲に就活を控えている学生がいる方など参考にしていただけると幸いです。 ◆概要 「本当に自分に合った仕事」など…

グノシー≒反宇宙的二元論?というひねくれ論

前回の記事(身近に転がっている二項対立の罠に気をつけよう - 半可通素人)で書いた二項対立から、更に話を広げます。 photo by Kyoshi Masamune ◆二元論という古くからの思想 二項対立としてよく挙げられる「善か悪か」という考えは、古くから人の思考の対…

身近に転がっている二項対立の罠に気をつけよう

都合によりしばらくお休みしていましたが、ぼちぼち書こうと思います。 photo by European Parliament ◆単純な二項対立という罠 先日の記事で、人間の感覚はアナログなので0か1かではなく0と1の間がモノをいう世界だと書きました。 &lt;a href="http://hnktu…