半可通素人の漂流

哲学から魚のお話まで。半可通素人が書き散らかすネットの海を漂流するブログ。

社会

グノシー≒反宇宙的二元論?というひねくれ論

前回の記事(身近に転がっている二項対立の罠に気をつけよう - 半可通素人)で書いた二項対立から、更に話を広げます。 photo by Kyoshi Masamune ◆二元論という古くからの思想 二項対立としてよく挙げられる「善か悪か」という考えは、古くから人の思考の対…

身近に転がっている二項対立の罠に気をつけよう

都合によりしばらくお休みしていましたが、ぼちぼち書こうと思います。 photo by European Parliament ◆単純な二項対立という罠 先日の記事で、人間の感覚はアナログなので0か1かではなく0と1の間がモノをいう世界だと書きました。 <a href="http://hnktu…

羅王様から脳髄に北斗剛掌波をくらった体験記

photo by CarlMilner 時々このブログの題材になっている友人主催の読書会(ホットグループなら良いこと探しやろうぜ - 半可通素人/ITって簡単に言うけど情報を知識に昇華できてる? - 半可通素人)ですが、年が明けて1回目の会がとても示唆に富んでいたので…

街場の就職活動論 ‐ 武器が無いなら作ればいい(その7:完結)

街場の就職活動論 ‐ 武器が無いなら作ればいい(その6) - 半可通素人 の続きです。 ようやく完結まで辿り着きます。 ◆就職活動は手段であって目的ではない photo by Sean MacEntee ここまで、就職活動に臨む際の姿勢や方法論について長々と述べてきました。…

街場の就職活動論 ‐ 武器が無いなら作ればいい(その6)

街場の就職活動論 ‐ 武器が無いなら作ればいい(その5) - 半可通素人 の続きです。 こんなに長くなるとは思っていませんでしたがそれもまた良しとします。 ◆まずは職に就くこと。話はそれから photo by JiPs☆STiCk 日本は豊かな国である、とよく言われます…

街場の就職活動論 ‐ 武器が無いなら作ればいい(その5)

街場の就職活動論 ‐ 武器が無いなら作ればいい(その4) - 半可通素人 の続きです。 図らずも長期シリーズになっている本記事ですが、折り返し地点は過ぎました。まだ折り返しかよ!という突っ込みが聞こえてきそうですが…。粛々と書くだけです。 ◆様々な企…

街場の就職活動論 ‐ 武器が無いなら作ればいい(その4)

街場の就職活動論 ‐ 武器が無いなら作ればいい(その3) - 半可通素人 の続きです。 思わず長編になってきていますが…気長にお付き合いいただけると幸いです。 ◆「新卒一括採用」という制度の功罪 日本での就職活動においては、「新卒一括採用」というのがほ…

街場の就職活動論 ‐ 武器が無いなら作ればいい(その3)

街場の就職活動論 ‐ 武器が無いなら作ればいい(その2) - 半可通素人 の続きです。 ◆ありふれた経験も「自分ならではの話」にできる 就職活動では、とかく「何か他人にはない特別なことでアピールしないと! 」という心理が働きます。しかし実際には、そん…

街場の就職活動論 ‐ 武器が無いなら作ればいい(その2)

前回の記事(街場の就職活動論 ‐ 武器が無いなら作ればいい(その1) - 半可通素人)の続きです。 ◆「なぜ?」をとことん繰り返すのがポイント photo by jjpacres 前回、「 自分の話に根拠と納得感を持たせるための理由探し」が自己分析と書きました。しかし…

街場の就職活動論 ‐ 武器が無いなら作ればいい(その1)

◆概要 「本当に自分に合った仕事」などそうそうないと知ること 「自己分析」なんて大したことではない 「なぜ?」をとことん繰り返すのがポイント ありふれた経験も「自分ならではの話」にできる 嘘はバレる 「新卒一括採用」という制度の功罪 様々な企業の…

人のふり見て我がふり直せ、天に唾すれば我が身に返る

photo by alles-schlumpf お久しぶりです。また更新に間が空いてしまいました。 気が付いたらブログ開設から3ヶ月が経っていました(最初の記事)。いつも読んでいただいている皆様、本当にありがとうございます。 この頃は血圧が上昇気味なのか、血気盛んに…

数字を信じるだけでは狂信者と踊るだけです

photo by 401(K) 2013 突然ですが、時には世の常識を疑ってみましょう。 ◆お金の価値は幻想 みんな大好きお金について。 世の中、お金が全てのように回っています。実際にお金がないと人は生活ができません。しかしこのお金、その価値は揺るぎがないことのよ…

このままだと人間はただの葦である、になっちゃうよ

photo by Jesse Michael Nix いよいよ特定秘密保護法の施行が2日後に迫ってきました。 今日は、何故この頃こんなにこの法律についてしつこく書いているか、ということについて触れます。 ◆この法律が私達から何を奪うか 「人間は考える葦である」というパス…

残酷だけどこの世で起きていること:うさぎ!を読んで知ろう

前回の記事(選挙に行かないと欲求段階下がっちゃうよ、そんなのは嫌だ! - 半可通素人)でこの国が抱える問題について書きました。 今日はさらにその前提となる問題について触れます。 皆さんは、小沢健二氏が書いた「うさぎ!」という寓話をご存知ですか?…

選挙に行かないと欲求段階下がっちゃうよ、そんなのは嫌だ!

photo by Kheel Center, Cornell University “メロスは激怒した。必ず、かの邪知暴虐な王を除かねばならぬと決意した。” これはかの有名な「走れメロス」の冒頭部分ですが、まさにこのような強い憤りを感じました。この本にも同様の記述があります。 『日本…

街場の脱非モテ論 ‐ スカイツリーの展望台から眺めを見てやろう(2/2)

◆今までモテなかったことを武器にする 今まで非モテだったからといって、悲観する必要も自分を卑下する必要もありません。物事には常に裏表、隠と陽があります。ここで考え方を変えて、むしろモテなかった経験を武器にする方向を目指しましょう。 不遇にもモ…

街場の脱非モテ論 ‐ スカイツリーの展望台から眺めを見てやろう(1/2)

お久しぶりです。しばらく更新していませんでしたが、何をしていたかというとちょっと異世界に行っていました。 <a href="http://blog.livedoor.jp/nwknews/archives/4226604.html" data-mce-hr…

ITって簡単に言うけど情報を知識に昇華できてる?

photo by HAMED MASOUMI <a href="http://hnktusrot.hatenablog.jp/entry/2014/11/14/%E3%83%9B%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97%E3%81%AA%E3%82%89%E8%89%AF%E3%81%84%E3%81%93%E3%81%A8%E6%8E%A2%E3%81%97%E3%82%84%E3%82%8…

ホットグループなら良いこと探しやろうぜ

photo by Glyn Lowe Photoworks. 「良いこと探し」というのは案外難しいです。 先日、友人が主催している読書会に誘われたので参加してきました。 ドラッカースクールで学んだ本当のマネジメントという本を題材に、章ごとに感想や職場での自身の状況に照らし…

残念な人になりたくなければ心のイケメンを目指せ

photo by jacob earl ◆生き様は顔に出る どこで聞いたのか、「人は40歳を過ぎたら自分の顔に責任を持たなければならない」という言葉があります。これは事実(真:true)であり全ての人が自覚すべき事項です。 顔は生まれつきだから変わり様がないだろ、とい…

自責と品質意識と傾聴をわざマシンで覚えたい

photo by skyis 先日友人の企画で、友人と別の課の課長と私とで酒席をもうける機会がありました。それぞれ所属は異なります。 そこで課長から仕事に対する姿勢について有意義なお話を聞いたので、備忘録も兼ねてここに記します。 こういうものは、記憶が新鮮…

DQN再生産システムと孫子の兵法を認識すること

photo by Luca Barcellona - Calligraphy & Lettering Arts あなたは大学に入ってその放置スタイルっぷりに戸惑った経験はありませんか? 以前教育について言及したので(過去記事:まずは雑巾掛け、皿洗いから。:量質転化で自分を変えられる - 半可通素人 …

神様は信じるけど宗教は信じません

◆宗教について考える 哲学、心理学、禅などについて記事を書いたりしてきましたが、これらの根底を探っていくと心の問題に行き着きます。哲学、心理学、宗教などは心について現れるよしなにを語ったものにすぎません。 <a…

黒子のバスケ脅迫犯はあなたのすぐそばにいる (2/2)

◆昨日は踏み込み不足でした 昨日の記事(黒子のバスケ脅迫犯はあなたのすぐそばにいる (1/2) - 半可通素人)で肝心なところの踏み込みが甘かったので、追記します。 渡邊被告の書いた意見陳述がなぜ「典型的な受験秀才の書く文章」なのか? その理由として「…

黒子のバスケ脅迫犯はあなたのすぐそばにいる (1/2)

上記リンク先の「かみぷろ」では、渡邊被告の最終意見陳述について、ロジカルであるとか、客観的な分析と文章構成力、そして言語感覚などと評しています。 私も読んだ当初は同様の感想を持ちましたが、しばらく考えた結果、異なる考えを持つに至りました。 …

大人になる、とはどういうことか

photo by heath_bar 身体は大人、頭は…。 友人のブログ記事→ 本来無一物: 【155】誠実であるために に刺激され、「大人になるとは」について考えました。 “僕は小さいころからかっこいいおっさんになりたいと思っていました。その成分は誠実・素直・真摯など…

深い、深い映画、心に染みいる物語:「かいじゅうたちのいるところ」を観た

記憶が薄れないうちに書きます。 先日、「かいじゅうたちのいるところ(原題 Where the Wild Things Are)」を観ました。 かいじゅうたちのいるところ [DVD] 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ 発売日: 2010/11/03 メディア: DVD 購入: 3人 クリック:…

新しい自動改札機は「利用者目線」に沿っているか?

日常でふと感じた違和感。 今日はそんなことを取り上げてみます。 ◆新しい自動改札機が使いづらい 少し前からJR自動改札の料金表示が奥から手前に変更されて(JR東日本の話です)、Suicaからいくら引かれたかが見えにくくなって使いづらいと思っていました。何…

ミニバンに乗るの、やめませんか?-クルマのデザインと街のデザインはつながっている

「デザインする、っていう行為の影響力ってどこまで及ぶんだろう?」 という興味が湧きました。 先日ふと読んで印象に残った記事の紹介をしたいと思います。 ミニバンに乗るの、やめませんか?:日経ビジネスオンライン 詳細は是非記事を読んでいただきたい…