半可通素人の漂流

哲学から魚のお話まで。半可通素人が書き散らかすネットの海を漂流するブログ。

哲学は自由をめぐる人間の物語(その4)

前回の記事(哲学は自由をめぐる人間の物語(その3) - 半可通素人)までで哲学の発展の歴史について眺めてきました。ここからは話が変わり、自由とは何か?という人間にとって大きなテーマについての紹介があったので書き進めます。 photo by jirotrom

哲学は自由をめぐる人間の物語(その3)

前回の記事(哲学は自由をめぐる人間の物語(その2) - 半可通素人)で、哲学の発展の歴史をカントからデカルト、フッサール、ニーチェ、再びフッサールという流れで紹介し、1回目のフッサールの「一切は私の確信である」というところまで概説を書きました。…

哲学は自由をめぐる人間の物語(その2)

昨日の記事(哲学は自由をめぐる人間の物語(その1) - 半可通素人)から続きます。 哲学の基本となる考えについての後に、著名な哲学者の紹介をしながら哲学の発展の歴史について紹介がされました。哲学の歴史は真理を追求する人々の思考の歴史でもあるので…

哲学は自由をめぐる人間の物語(その1)

友人に教えてもらい、会社の研修部門が開いているセミナーに哲学の講演があったので後学のために昨日聞いてきました。テーマは「幸せに生きるための哲学」です。 photo by liquidindian ◆哲学とは何か? まずは哲学に対する印象の話から。哲学というと、よく…

よそ者、ばか者、わか者であれ

前回も書いたように、最近はリクルーターとして就職活動中の学生に向けたイベントに参加する機会があるのですが、その中で印象に残った話があったのでここに紹介します。 私は社員として現場の声や自分の就職活動を含めた経験などを話しに行くのですが、だい…

会話の熱量というもの

先週末はリクルーターとして新卒向け採用イベントに参加し、土曜日に福岡、日曜日に札幌とちょっと過密な日程をこなしていました。 過去記事(街場の就職活動論 ‐ 武器が無いなら作ればいい - 半可通素人)でも書いた就職活動に関する考えを含めて学生と話…

人は全てのものが見えている訳ではないし不幸せも人生には必要

心の運転の仕方を知ると、知らずに自分を縛っていたものから楽になれます。そんな本のご紹介。 ブッタとシッタカブッタ (心の運転マニュアル本) 作者: 小泉吉宏 出版社/メーカー: メディアファクトリー 発売日: 1993/01 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック…

8.6秒だけではなく八十八ヶ所とか0.8秒とかもあるよ

ほぼテレビを見ないので分かりませんが、ラッスンゴレライでブレイクし、一発屋の例に漏れず早くも廃れた感がありそうな?8.6秒バズーカというお笑いコンビについては、皆さんよくご存知だと思います。 ネットではコンビ名やネタの内容から反日だのなんだの…

チャップリンとカエルが盛り上げる街

月日は過ぎて五月も中旬に差し掛かりますが、四月が終わって一年の三分の一が過ぎたという事実に驚愕しつつ、連休中にふらっと足を伸ばして来た記録を書きます。 休みなのでゆっくりしたいというのと、有名どころでかつその響きが気にならざるを得ないという…

五月病をやっつける方法を4つ考えた

GWの前後と最中に更新を怠けていたので随分と間が空いてしまいました。うっかりするとこのままネットの海の藻屑となってしまいそうなので、気を取り直して書きます。 GWも終わり、世間では五月病の話題を見かけることが多くなりました。この五月病、一般的に…

アメリカは反知性主義、日本は半知性主義

photo by iandavid アメリカを動かす「反知性主義」の正体:日経ビジネスオンライン 少し前の日経ビジネスの記事ですが、興味深かったのでご紹介します。 近頃話題?らしい、「反知性主義」についてインタビュー形式で解説している話ですが、反知性主義とい…

ブログに学ぶ - 人生のプラスマイナスは自分が決める

バンドの友人(実は音楽をやっています)から面白いブログを教えてもらいました。男1人で行く、カリフォルニアのディズニーリゾート | CITYBOY.ME 記事はよくある「お一人様モノ」で、こうしたカテゴリーは自虐的な内容で元々コンテンツとしての力を持って…

いつの間に忘れていた、「質問をすること」

photo by Raymond Bryson 昨日は久々に友人主催の読書会がありました。お題は以前このブログでも紹介したこの本。 賢人たちからの運命を変える質問 作者: マツダミヒロ 出版社/メーカー: かんき出版 発売日: 2014/12/17 メディア: 単行本 この商品を含むブロ…

パプリカ - 夢にまつわる不思議譚とジャパニメーション

ずいぶん前に観た映画ですが感想を書きます。 パプリカ [Blu-ray] 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント 発売日: 2007/05/23 メディア: Blu-ray 購入: 1人 クリック: 287回 この商品を含むブログ (72件) を見る 監督はその才能を評価さ…

「知らないこと」の壁は高くて厚い

まずはこちらを読んでみてください。 <a href="http://fuhouse.hatenablog.com/entry/2015/04/13/184022" data-mce-href="http://fuhouse.hatenablog.com/entry/2015/04/13/184022">誰かのことは永遠にわからない(けれども諦めたらそこで試合終了だよ) - 腐ハウスブログ</a>fuhouse.hatenablog.com ネットでたまたま見かけたブログですが、淡々とした語り口の中に日本社会における「見えない格差」を含め…

ネット言論の偏りに透ける現実

過去記事(「ネット人物像」の限界 - 半可通素人)でネットは文字情報に依存しているので人物像の理解が難しいという話を書きましたが、もう少し話を拡げます。 photo by Kalexanderson ◆「ウェブ進化論」の実際 誰もが発信者となれるネットでは、現実におけ…

「発見」という名のカクテルとリキュールの奥深い世界

酒は呑んでも呑まれるな。 photo by Kirti Poddar 今日は意外と知られていない私のお気に入りのカクテルについて。 「ディスカバリー」というカクテルをご存知ですか?ディスカバリーと言えばディスカバリーチャンネルの方が圧倒的に有名ですが、こちらもま…

「ネット人物像」の限界

コミュニケーションの難しさは折に触れて感じることも多く、よく議論の対象にもなりますが、今日はその中でもインターネットにおける不特定多数を相手にしたコミュニケーションについて。 photo by hang_in_there 日本を含む先進国と呼ばれる国々ではインタ…

「自分2号」のすすめ

photo by dsevilla 以前の瞑想に関する記事(感情の激化と感覚の鈍化 - 半可通素人)で、瞑想の利点として自分を客観視できるということを書きました。この「自分を客観視する」ことについて、少し掘り下げてみます。

「頭が良い人」の構造

頭が良い人になりたい。 ◆「頭が良い」ということ 先日、中学校の恩師と久しぶりに食事をする機会がありました。この恩師は「感動に余韻を」をモットーにしたり、クラスを文化祭の合唱コンクールにガチで取り組ませて金賞を取らせてくれたり、「情けは人の為…

100記事書けたので来し方を振り返る

前回の記事でこのブログの通算100記事目でした。ブログを始めたのが9月なので、半年ちょっとで書いたことになります。ペースとしては遅いですが、一区切りということで来し方を少し振り返ります。 photo by manoftaste.de

花の色はうつりにけりな

場所取りだけ手伝って参加出来なかったお花見。 携帯で適当に撮った写真ですが、季節の風景として切り取ります。

感情の激化と感覚の鈍化

成長するにつれて失ったもの。 photo by TheNickster ◆瞑想についての話 昨日友人に瞑想についての話を聞きました。SIY (Search Inside Yourself)というGoogleで人気の研修についてのセミナーを受けてきたそうで、その内容を教えてもらいました。友人のブロ…

バイリンガルは思考力が低い?

ちょっとイメージとは違いますよ、という話。 photo by woodleywonderworks 先日書いた英語の話(プラスひと手間で英会話が楽になる方法 - 半可通素人)に関連してネットを眺めていたら、「バイリンガルは思考力が低下する」という記述を見かけました。率直…

NG→がんばったと表現する無難な風潮?

前回からの流れで言葉シリーズ。 photo by procsilas 先日ふとテレビを眺めていたら、「がんばった大賞」という番組を流していました。画面隅の字幕には「ドラマNG一挙放出」みたいな文字が出ています。 あれ?それってNG大賞じゃなかったっけ?と思ったので…

二度ある事は三度目の正直な不思議

今日はタイトルが全て。 ◆諺(ことわざ)の矛盾 随分と前から気になっていたのですが、「二度ある事は三度ある」と「三度目の正直」という諺。前者はどちらかというと悪いことは繰り返すという意味で使われ、後者は良いことを期待する意味で使われます。しか…

プラスひと手間で英会話が楽になる方法

日本人が英語を話す時の考え方。 先日、私が勤めている会社の海外拠点で新しく現地の人を採用したということで、その方が日本に来て業務内容の説明を私が行うという機会がありました。海外の方なのでコミュニケーションには英語を使います。当然苦労すること…

曇りなき 瞳で見つめて いたいけど

この季節ならではといえば、そんな話。 視力が落ちて眼鏡をかけているという人は多いと思います。この眼鏡、人の生活の身近にあり長い歴史がありながらも未だ解決されない問題があります。 それは、「眼鏡の曇り問題」。 特にこの季節は花粉症でマスクをして…

前髪しかない神様がいるんだって

photo by Caio Basilio 面白い話を聞きました。 「チャンスの神様は前髪しかない。」というものです。 カイロスの風貌の特徴として、頭髪が挙げられる。後代での彼の彫像は、前髪は長いが後頭部が禿げた美少年として表されており、「チャンスの神は前髪しか…

眠たくて、春

いつもと同じ風景だと思っても、実は細かな移ろいは着実に季節の歩みを進めています。 毎日同じだと思っていても、ふと五感を働かせてみれば小さな発見が沢山あることに気付くという話。 今朝は雨上がりだったので、家を出てみると空気がしっとりしていて心…