半可通素人の漂流

哲学から魚のお話まで。半可通素人が書き散らかすネットの海を漂流するブログ。

「コンピュータおばあちゃん」というほんのりオカシなテクノポップ

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 「コンピュータおばあちゃん」という歌をご存知ですか?


Ryuichi Sakamoto - Photo Musik & Computer Grandma - YouTube

→動画の前半は別の曲です。3:02~あたりから始まります。 

  曲名からして少しぶっ飛んでいますが、NHKみんなのうたで1981年に放送され人気になった歌です。高齢でありながら矍鑠(かくしゃく)として博学、英語も堪能な自慢のおばあちゃんを歌っています。テクノポップなコンピュータサウンドにかわいい男の子の声のミスマッチがなんとも印象的です。そして韻を踏んだ歌詞。間奏で男の子のセリフ(モノローグ)部分によって曲にドラマ性が与えられ、そこから何事もなかったかのようにBメロに戻る構成が見事な展開を見せます。

 
 そしてこの曲、ただの子供向けと思っていたらなんとプロデュース・編曲・ドラム以外のすべての演奏:坂本龍一、ドラム:高橋幸宏という日本テクノ界の伝説YMOメンバーによって手掛けられていました(コンピューターおばあちゃん - Wikipedia)。名曲なのも頷けます。
さらにPOLYSICSによってカバーもされていますね。

POLYSICS - コンピューターおばあちゃん[Live] - YouTube

バンドでこの曲やってみたい…。

 Perfumeなど、昨今のテクノポップブームの先駆け的位置づけとなる作品と言えるでしょう。
 
  曲中で「僕のおばあちゃんは明治生まれのコンピュータ」と歌っていますが、おばあちゃんはもしかしたら未来から送り込まれたコンピュータかもしれません。歌の男の子が未来で造ったという、ドラえもんの都市伝説的解釈も妄想できます。
 
 NHKには「ピタゴラスイッチ」(ピタゴラスイッチ - キッズワールド NHK Eテレ-こどもポータル)などの優れた作品が見られますが、たまにこの「コンピュータおばあちゃん」のように、ほんのり製作者の狂気が垣間見えることがあります。「2355」とか(NHKオンライン | Eテレ 2355コんガらガっち その1 - YouTube)。そこが私は好きなんですが。
物知りなおばあちゃんをコンピュータに例えるのは、いささかやり過ぎな感もなくはないです(笑)
 

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 音楽については書きたいことがたくさんあるのですが、いきなりマニアックなある種キワモノの話をしてしまいました。
まあ何書こうかなと思っていて脳内再生されてしまったので仕方がありません。