信頼してもいいけど信用してはいけない:価値観の違いがもたらすもの
父との中国会話第2弾です。
中国人は如何に少ない手間で最大の利益を得るかを考えるので、質は重視しないという話をしました。
しかし父の話では、福島第一原発へ放水するのに使われているポンプは中国人が開発したもので、その人は品質が重要という考えで中国では珍しい考え方らしいです。
探してみると、それらしい記事を見つけました。
このような考えの人が増えていけば中国も先進国の仲間入りができるかもしれないけど、今のままではそれは難しいだろう、というのが父の見方です。話を聞いて、なるほどと思いました。
人口は多く経済発展も目覚ましいけれども、スキップ型思考(冒頭に挙げた過去記事参照)では他に応用が利きません。また質が伴わなければ、長期的に見れば持続的な発展も難しいことは自明です。
また、「『中国人は信頼してもいいけど信用してはいけない。』とよく言われる。なぜなら価値観が違うから。価値観の違うものはどう言っても理解されない。そういうものと考えるしかない。」とも言っていました。現地で仕事をするうえで、そのことをよく理解していないとうまくいかないのだろうと思います。
彼らはいかに自分に近いかで人の扱いを考えるそうです。一番近いのは家族。次が仕事の同僚など。そして友達。最後に他人。だから他人は全く関係ないのです。
以前中国で道に人が倒れていたにも関わらず誰も声を掛けず、という報道がありましたが、中国人の考え方からしたら至極当然のこと、ということです。
同じアジア圏にありながらこの違い、何に起因するのでしょうか?日本が特殊なのでしょうか?