半可通素人の漂流

哲学から魚のお話まで。半可通素人が書き散らかすネットの海を漂流するブログ。

人間万事塞翁が魚(うお)

 先日嬉しいことがありました。

 
 用事があって市役所に行った際、帰ろうと思った時に「生きもの写真展」なるコーナーを発見。どうやら市内に生息している魚や昆虫などの展示をしている模様。
魚好きとしてはこれを見逃がす訳にはいきません。帰りの方を向いていた足がくるっと方向転換しました。
 
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 入ってみると予想外の写真の数でした。そして魚の写真が多数。こんなに多くの種類が近所にいるのかと思うと同時に、私のテンションはウナギ登りです。(ウナギの写真もありました。)
 

 すごいすごいと半ば挙動不審者のごとく写真を舐めるように眺める私。思わずそこにいた職員の方に「この写真は最近撮られたものですか?」と臆せず聞いてしまいました。「最近のもありますが、だいたい5〜6年くらい前から撮られたものですよ。」とのこと。身近にこれだけ自然が残っているとは驚きです。

 
 私は大学生時代に川と淡水魚の生態の研究をしていたので、その旨を職員の方に話すと「じゃあ専門じゃないですか!」と目を丸くされました。仕事は全然違いますけどね…。
 
 そして、「撮影した方がそちらにいるので話をしてみるといいですよ。」と。なんとカメラマンの方がたまたまいらっしゃいました!これはなんという幸運。
身近にこれだけの種類の魚がいること、私がやっていた研究、外来種についてなど話がおおいに盛り上がりました。
その方はフリーで活動しており、子供たちに環境の大切さを教えるために写真、ビデオの視聴や実際の魚獲り体験学習などを行っているそうです。やはり知識として見聞きするのと実際に体験するのとでは全然違うということで意見が一致しました。
私が魚に興味があって知識もあることから、何かお手伝いしたいという話になり、捕獲調査や体験学習など人手が要る時に参加したいということで名刺交換してがっちり握手をして終了。
自分の興味、知識で地域に貢献できるなら大変良いことです。
 
 ちなみに私が研究していたのは川の蛇行復元が魚類群集に及ぼす影響の調査です。詳しい内容と何故今技術者をしているかの話は、大変長くなるので割愛します。
 

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 日本初の蛇行復元事業

 

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 こんなのを着て毎日川に潜って魚見たり環境測定をしたりしていました。
 
 人間どんな時に出会いときっかけがあるものか分かりません。まさに人間万事塞翁が馬改め塞翁が魚。
これからどんな展開があるか、楽しみです。
 
うまく(?)オチもついたところで終わります。