半可通素人の漂流

哲学から魚のお話まで。半可通素人が書き散らかすネットの海を漂流するブログ。

あなたはサバをさばけますか?

 昔からSAVAは太陽の象徴としてさ 信仰の対象にもなったんだ すげぇだろ?


 (残念なことに)少々マイナーですが、ミドリカワ書房というアーティストのSAVAという曲を紹介します。

 


ミドリカワ書房 SAVA - YouTube


 SAVAとは、曲を聴けばすぐ分かりますが、サバ(鯖)のことです。

なお、サバをSAVAと表記した理由は不明です。関係ありませんが、筋トレ界隈のプロテインな方々にはSAVASの方が馴染みがありますかね。

 

  この曲は、男が目の前の女性に対して「俺の借金のことなんかどうだっていいよ」という捨て鉢を振りかざす場面から始まります。一見曲の本筋とは全く関係ありませんが、この歌詞からお互いをよく知っている男と女がどこかで話をしているという情景がすぐ浮かんできます。

 なかなか巧みな導入です。


 歌詞の内容は、ひたすらサバを崇め奉り、サバに対する愛が溢れています。完全にサバ万歳です。冒頭の一文も歌詞からの引用で、検索してみると確かに信仰されているようです。こんなことも知っているとは、物知りですね。

 

“青く輝く魚体が、太陽を象徴する魚として信仰の対象にもなりました。京都の葵(あおい)祭りの時にサバ鮨を食べるのは、 そのなごりだそうです。”

 

http://www2.odn.ne.jp/shokuzai/Saba.htm より引用

 

 そして最後に「SAVAをさばけない女は女じゃねえー! I LOVE SAVA !!」という捨て台詞で歌が終わります。ここまで来ると一種の狂気を感じます。

 


 サバは「サバの生き腐れ」、「サバを読む」などの言葉に見られるように、庶民にとって馴染みの深い魚です。

 アジ(鯵)やイワシ(鰯)、サンマ(サンマ)などと一緒に、背が青みがかった色をしていることから青魚と呼ばれています。青魚には背中が青または黒で腹側が白い体色を持つものが多いです。これは、表層近くを遊泳する魚種に広く見られる保護色の一種です。自然ってよくできていますね。

 栄養としては、昔頭が良くなると言われて流行したDHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコタペタエン酸)を多く含み、健康にいいと言われています。


 また大群をなし個体数も多いため、釣りをしていると狙っていないのによく釣れることがあります。サバがかかると糸が左右に引かれるのですぐに分かります。狙っていない魚は外道(げどう)と呼ばれて邪魔者扱いされてしまいますが、そこそこの大きさになれば引きも元気だし食べても美味しいので私は雑な扱いはしないようにします。釣れ過ぎると人間傲慢なもので飽きてきますが…。

 そして実はサバと言ってよく見かける中にも、主にマサバとゴマサバの2種類がいます。体表の模様を見れば簡単に判別できます。


 季節は丁度秋なので、サバの旬です。冬も冬サバといって美味しいのですが。

 


 話を戻してミドリカワ書房について。

彼の曲はありふれたアーティストが扱わないテーマを歌っています。また、その歌詞は曲というより1つの小説を読んでいるかのような世界観を作り出しています。

PVも秀逸です。本人が出演していることも多いという(笑)

 


ミドリカワ書房 - リンゴガール - YouTube →売れない漫画家の日常。

 


「母さん」ミドリカワ書房 - YouTube →死刑囚が母に宛てた手紙。衝撃です。

 


「恍惚の人」ミドリカワ書房 - YouTube →認知症のおじいちゃんの歌。この歌の終わり方ときたら・・・。

 


ミドリカワ書房 - 顔2005 - YouTube →整形について。本人出演かよ(笑)

 


頑張るな ミドリカワ書房 - YouTube

 →うつ病について歌っています。

 


「心」ミドリカワ書房 - YouTube

 →顔2005と対になる歌。

 


ごめんな - YouTube →いじめについて。

 


Midorikawa Shobou - I Am A Mother ミドリカワ書房 - YouTube →オメデタ!

 


「豆電球の灯りの中で」ミドリカワ書房 - YouTube

 →両親の営みを目撃してしまう子供。

 

 全部オススメです。全部聴いてミドリカワワールドにどっぷり浸かってください。

 

 そして来月ニューアルバムが発売されるそうなので、興味がある方は是非。


ミドリカワ書房 - Official Website