半可通素人の漂流

哲学から魚のお話まで。半可通素人が書き散らかすネットの海を漂流するブログ。

ITって簡単に言うけど情報を知識に昇華できてる?

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ホットグループなら良いこと探しやろうぜ - 半可通素人

 

  先週参加した読書会(上記過去記事ご参照)が大変有意義だったので、今週も参加しました。意識高い系って言わないでね。寂しいだけなのです(笑)
 
  まずは企画者である友人の前回の振り返りから。
  • 「ホットグループ」は言いえて妙だと思った。ホット=熱量が大事。セミナー等で熱量が高い人に接すると良い影響を受け動機付けになる。
  • 本を読んで考えていても埒が明かないので、まず行動を起こしてきっかけにする。それをやらざるを得ない状況にすることで次の動きを取れる。

  これには私も深く同意しました。私もエンジンがかからずにそのまま放置して結局やらない、ということが多いので反省しきりです。
 
  続いて今回の内容。今回はIT=情報技術を題材に、「情報」と「技術」のどちらが重要か?という問いが立てられています。
  ケーススタディとして、社内の業務改善の為にシステム維新のプロジェクトを任されたリーダーの話が出てきます。リーダーに指名された人は東奔西走しますが、社内のあらゆる部署の要望を汲もうとして板挟み状態となり、システム維新は遅々として進まない状況に陥ります。
  結局技術をどうするかの話に終始し、肝心の情報のやりとりをどのように円滑にしていくか、という最も重要な部分の変革がなされないという事例です。
 

  ここで参加者の感想を出し合っていきました。

 
  • ありふれた話。だけど、実際にできていないからこうして本になっているし自分のグループも実践できていない。
  • 平たく言うと、手段が目的化している。そうやって片付けるのは簡単だけど、我が身のこととして身につまされる(→私の感想)
 
  そして本の中では「情報」についてさらに深掘りし、いわゆる情報を「データ、情報、知識(knowledge)」に分けてその違いについて考察していきます。
これについて出た意見。
 
  • データは0と1の羅列。情報は原因と結果を結合したもの。知識は次の行動や方針が付加されたものだと思った。(→私の感想)
  • (上記を受けて)情報は事実を述べたものであり、知識は再現可能なものとして共有されるもの。(→企画者である友人の感想)
  友人の感想を聞いて、私は即座に自分の考えを改めました。再現可能なものとして共有されて初めて知識である。全くその通りです。やっぱり開始30分前の斜め読みでは太刀打ちできません。
  目先の情報に左右されてしまうけど、知識に昇華して皆の底上げをしていかないとね、という話ですね。
 
  ここからは自由に話し合い。
 
  • 2-8の法則というのがある。組織の中で、2割は真面目に働き貢献し、8割は仕事はほどほどにして遊んでいる。アリとキリギリス。2割を如何に動機付けるかがマネージャーとしては重要な課題。
  • グループ内で、1対1で話すと意見や考えを良く出してくれるが、会議など集団になるとその意見が出てこない。日本人得意の集団圧力が障壁になる。
  • 結局本や話で知識を得ても、自身で行動して経験していかないと何の意味もない。経験知、暗黙知を積んでいくことが個人、組織として必要であり今の我々に足りないこと。
 
  ということで一通り話がまとまりました。
  本の内容はこれで終わりということで、読書会はひとまず完了となりました。今後は別の話題で会を続けていくことで一同合意。
 
  途中参加で中途半端な立場でしたが、2回の参加を通じて、この読書会がまさにホットグループであり、当初食わず嫌いで参加しなかったことを後悔しました。
  「場の持つ力」というのは確かに存在します。
 
 
  関係ありませんが、グループと言えば、group_inou が浮かんできます。
 
 
 なんだか癖になる音楽です。ご利用は計画的に。
異能者グループ作りたいなあ。