半可通素人の漂流

哲学から魚のお話まで。半可通素人が書き散らかすネットの海を漂流するブログ。

人のふり見て我がふり直せ、天に唾すれば我が身に返る

http://www.flickr.com/photos/29487767@N02/3278076579

photo by alles-schlumpf

 

 お久しぶりです。また更新に間が空いてしまいました。

 気が付いたらブログ開設から3ヶ月が経っていました(最初の記事)。いつも読んでいただいている皆様、本当にありがとうございます。
 
 この頃は血圧が上昇気味なのか、血気盛んに世の中に対する怒りを撒き散らしていますが、これからも雑食スタイルは変えずに興味のある様々な題材について書いていこうと思っています。ネタ記事も沢山書きたいなあ。
 更新頻度は落としていますが、今後ともご愛顧の程よろしくお願いします。
 

◆投票に行ってみてはみたものの

 さて先日、衆議院解散総選挙がありました
 皆さん投票には行かれたでしょうか。
 
 結果はご存知の通りです。メディアは自民党圧勝をひたすら強調していますが、議席数を見ると自民党が獲得した議席は、選挙前の議席295議席を下回る291議席、また獲得票率でみると小選挙区23%、比例区16%に過ぎません。普通に考えて自民党を国民が支持し、圧勝したとはいえない結果です。(それにも関わらず、自民の議席数は過半数を維持しています。)
 

 

 おかしなことに、メディアは選挙前に与党が300議席超えなどと一斉に煽るだけ煽っていました。しかし今、結果を踏まえた反省もありません。現首相はメディア対策に熱心で、関係者との会食の回数は尋常ではありません。つまり首相との会食で懐柔され飼い慣らされた末の御用報道が公然と行われています。

 
 
 また、事前の圧力文書もおおいに効いたことでしょう。

 
 そして選挙特番で見られた、このやりとり。
 
 こんな人とろくに会話も出来ない、了見の狭いまるで子供のような精神の持ち主を私達は首相に信任し、この国の舵取りを任せているのです。過去記事(残念な人になりたくなければ心のイケメンを目指せ - 半可通素人) でも書きましたが、顔のだらしないことこの上ないこの人物に。
 

◆これから起こる様々なこと

 現政権の続投により、今後は以下のようなことが既定路線として国民の声を無視して進められます。
 
 つまり、“アベコベノミクス”を継続し、大企業優遇と弱者切り捨てによる一層の格差拡大を生み出します。国内産業は空洞化し非正規雇用が増加、社会の不安定感と共同体の弱体化が進むでしょう。
 また、「この道しかない」と軍事国家への道をひた走り、対米従属がますます加速していきます。
 考えるだけでここのところの寒さが一層身にしみるような気持ちがしますが、これが現実です。
 

 

◆それでも、人のふり見て我がふり直せ

 選挙結果の分析などは既に沢山行われているので、詳述は割愛します。ここからは見方を変えて、生産的な方向を見出す努力をしてみます。
 
 昔の人は、「人のふり見て我がふり直せ」と言いました。つまりこれ程までに堕した、政治屋や官僚に牛耳られ彼らにとって必要な情報のみが喧伝される世の中を我が身を振り返る材料とするのです。
 
 また選挙特番で投票率の低さが話題になった際に、街頭のインタビューで流された人々の声は、「誰がやっても変わらない」、「魅力的な人がいない」などという理由で投票先が無いといったものでした。
 これこそ、思考停止そのものです。投票に行かない後ろめたさを正当化しているだけです。
 さらにこういう映像を流すことで、「みんな行っていないから行かなくてもいい」、「やっぱり事前の声の通りに誰がやっても変わらないじゃないか」などという印象を植え付け、投票権を放棄するよう目先を向けているという見方もできます。
 ここでも、「人のふり見て我がふり直せ」と考えなくてはいけません。
 
 彼らの有り様を嘆き否定の言葉を投げるだけでは何も生まれません。少なからず自らの選択によって、この結果を招いているということを自覚する必要があるのです。
 

◆そして天に唾すれば我が身に返る

 自分達を下に見る気はさらさらありませんが、天に唾すれば我が身に返るという諺よろしく、先に述べた恨みつらみは自身に返ってきます。それでは踊らされ搾取されるのみです。
 「病んばる悔いな」では絶滅の危機に瀕してしまいます。
 
 ここで私は、批判をするなと言っている訳ではありません。
 メディアで報道される出来事を鵜呑みにせず、つぶさに情報を観察して思考することが重要です。
 
 早速今回の選挙で注目すべき出来事がありました。沖縄では全ての小選挙区自民党候補が敗退しています。

 
 過去記事(選挙に行かないと欲求段階下がっちゃうよ、そんなのは嫌だ! - 半可通素人) でも沖縄の基地問題について少し触れましたが、基地によって塗炭の苦しみを味わっている沖縄の人々の意思が現れたと言えるでしょう。
 都市圏の住民も、自分達のすぐそばにドカンと原発が建たないと思い知ることはないのでしょうか。そんなの不健全過ぎます。
 

 ◆これからも生きていかないといけないから

 これからは、現実的に今後起こる世の中の動きに対して備えると同時に、不条理にあふれたあれこれを反面教師として自らを省みていきましょう。
 「天は自ら助くる者を助く」と言われる通りです。
 
 このことは当の政治屋、官僚諸氏にこそ最もわきまえてもらいたいことなのですが、それは望みようがないので私達が行動しないといけません。
 
 
 
 今こそ奴らに~天罰!!
 まさにこの曲の通り!(笑)