半可通素人の漂流

哲学から魚のお話まで。半可通素人が書き散らかすネットの海を漂流するブログ。

会話の熱量というもの

   先週末はリクルーターとして新卒向け採用イベントに参加し、土曜日に福岡、日曜日に札幌とちょっと過密な日程をこなしていました。
   過去記事(街場の就職活動論 ‐ 武器が無いなら作ればいい - 半可通素人)でも書いた就職活動に関する考えを含めて学生と話をしたのですが、その時に思ったことを。

◆会話の熱量、というもの

   学生にも当然色々なタイプの人がいます。積極的な人、控えめな人、利発そうな人、のんびりした人…。そうした学生達と話をするうえで、初めから相手が積極的でこちらの話を聞こうとグイグイやってくる時は話がしやすく会話も盛り上がるのですが、控えめだったり話す内容がなかなか思い付かずにいる時は空気も湿りがちです。そういう時はこちらから質問を振ったり興味がありそうな話を始めたりして反応を見ます。それで相手も乗ってきて話が弾んだ、ということも時に起こります。
   こうした人との会話をしていると、会話には「熱量」が存在するんだなと感じます。

◆熱量は伝播する

   相手が積極的である時は既に会話の熱量が高く、こちらもその熱量に引かれて話に熱が入るので、更に会話の熱量は高くなり加熱していきます。また相手が控えめな場合はこちらが熱量を上げるように心がけると、それが相手に伝わり会話が進むという時もあります。このように熱量は伝播するという性質があるので、会話の際はそうしたことを意識してみるというのもまた違った発見ができるかもしれません。


◆熱量は会話だけにあるのではない

   ここで挙げた熱量は会話だけではなく、人そのものや人が集まったグループ、組織にも存在します。(熱量の高いグループについては過去記事:ITって簡単に言うけど情報を知識に昇華できてる? - 半可通素人もご参照)熱量の高い人が傍にいると自然とこちらもやる気が引き出されますし、熱量の高い集団に属することは自分の成長を早める近道です。学生のうちはまだまだ受け身の気持ちが多くても、社会人になると自ら行動していく主体性が求められます。そうした時にこの熱量というものを自分から発揮していくこと、周りから受けることを頭の片隅に入れておくと役立つ時があるでしょう。


   食べ物の熱量は過度の摂取に気を付けたいものですが。