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半可通素人の漂流

哲学から魚のお話まで。半可通素人が書き散らかすネットの海を漂流するブログ。

男の人はどうして病院に行きたがらないのか

 
   週末に学生時代にお世話になった先輩ご夫婦とご飯を食べる機会がありました。お会いすると2人ともマスクをしています。ご主人が風邪をひいているようで咳が長引いているからとのことですが、奥様曰く「病院に行けばって言っているのに行っていないのよね。私ならすぐ医者に診てもらうのに。どうして男の人って病院に行きたがらないの?」と。
 

   この「男の人は病院に行きたがらない現象」も一般に聞くことがある話題です。最近哲学者に女性が少ないのは何故か - 半可通素人という記事で男女間にある思考の指向の違いについて書いたので、今回も何か男女の違いという要因が現実の差異をもたらしているのかを考えてみました。

 

◆共感への欲求

   過度な一般論に陥ることは対象の事物を見誤る可能性を孕みますが、一般的に女性は「感情を他者と共有すること」を重要視すると言われています。お喋り好きなのも、感情表現が豊かなのも(感情に振り回されるのも)、「感情を共有したい」という欲求が前提にあることによる行動の発現と見なすことができます。従って「風邪をひいて辛い」という状態になった時も、辛い状態を訴えたい、分かって欲しいという心理が働くことにより他人に症状を訴える→医者に診てもらうという行動に移りやすいという側面が働いていると考えることが可能です。
 

◆理想主義、現実主義

   男性は理想を語ります。「世の中はこうあるべき」、「人はこう生きるべき」などの話題が大好物ですぐに喰いつきます。それがやがて「俺は健康であるべき(→風邪などひくはずがない)」という現実逃避に容易に転化されることは想像に難くありません。理想を語り、ロマンを求めるがために無用な根性論を振りかざしたりします。
   一方女性は現実主義であり現実を直視しているので、「風邪をひいた→すぐに治すべき」という現実解を実行すべく、その最短経路と思われる専門家への対応を依頼する(病院で医者の診察を受ける)という行動に出ます。
 

◆プライド病

   上記の理想主義に関連しますが、男性は時に無駄と思われる程プライドを大事にします。風邪をひいて病院に行くということは、男性にとって「俺は風邪に屈した」という事実を認めることになります。あるいは「他人に自己の問題の解決を委ねる」という決定を下したことを意味します。それは何か自分が負けたことになるので、認めたくないという心理が働きます。女性にとっては何を無駄なことを、と思われますが男性にとっては己の沽券に関わる一大事のように感じている可能性があります。
   そのくせ男性は痛みや血を見るということに弱く、女性は強いというのはプライドに凝り固まった男性にとっては皮肉としか言いようがありません。
 

認知バイアス

   これまで述べた男女の違いは、世間一般に言われている事象に解釈を加えただけのものなので、「一般的にそんな違いがある気がする」という推論の域を出ません。従って「男女の違いがある」という後知恵が働くことによる認知バイアスがかかっている可能性があります。客観的な差異を検証するためには適切なサンプル数を設定して統計によって解析しないといけません。ここではそこまでする必要はないと思いますが、男女の違いに関する研究は世間の注目を集めやすく盛んに行われているので調べてみると何か事例が見つかるかもしれません。
 

 

 

 

話を聞かない男、地図が読めない女―男脳・女脳が「謎」を解く

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