半可通素人の漂流

哲学から魚のお話まで。半可通素人が書き散らかすネットの海を漂流するブログ。

手羽先は元々捨てていた食材だったらしい

   先日私用で名古屋に行ってきました。名古屋と言えば一大食文化圏であり、海老フライ、きしめん味噌カツ、どて煮、ういろう、手羽先など名物料理が沢山あります。うみゃあ。
 

   中でも手羽先はそこらじゅうでちょっと歩けば見かけるくらい多くの店で出されていました。この手羽先、地元名古屋民の話ではもともとは捨てていた部位だったのが、食べたら美味しかったので名物になったとのこと。私が食べた手羽先は肉厚で食べ応えがあったのですが、捨てる部位だったので肉が薄いのが本来の手羽先なのだそうです。…え、こんなに美味しいのに手羽先って捨てていたの⁉︎確かに食べづらい部位ではありますが。

 
   由来を調べてみると、名古屋では手羽先は手羽先唐揚げとして多く食されており、「風来坊」というお店が従来出汁を取るためだけに使われていた手羽先を唐揚げにして出したのが最初だそうです。名古屋の手羽先といえば世界の山ちゃんが有名ですが、発祥はこちらが古いとのこと。
 
   ちなみに焼肉で食べるホルモンも、「放るもん」といって捨てていたのが語源という説がメディアを中心に流れましたが、これはどうやら違うようです。
 
   捨てる神あれば拾う神あり。身近な食材にも意外な由来があって面白いものです。