半可通素人の漂流

哲学から魚のお話まで。半可通素人が書き散らかすネットの海を漂流するブログ。

巧妙かつ大胆なブログを書きたい

   面白い文章とは何か?こうしてブログを書いている身としては、もちろん面白い文章を書きたいのでよく考えることです。
 

◆読み手の「落差」を考える

   面白い文章といってもその中身は様々あるでしょう。ここで1つ取り上げたいのは、「面白い=読み手に落差を与える」ということではないかという見方です。
 

   面白い、ということは人の中で「面白くない状態→面白い状態」への何かしらの変化があったことを示します。言い換えると、面白さを感じるとは、その人の中の認識や感情が動くという変化=運動が起こったと見ることができます。

   運動にはエネルギーが必要です。そのエネルギーはどこから来るかというと、物理の一法則として「位置エネルギーの差が運動のエネルギーに変換される」という場合があります。この法則を適用すると、面白さを感じる時は「読み手の認識や感情がある所から別の所に動かされた時、その位置エネルギーの落差が運動に変換され、それが面白さとして読み手に知覚される。そして落差の大きさは運動の加速度として表され、加速度が大きい程面白さが大きくなる。」という構造が見出されます。
   この文章自体は面白くとも何ともないですが、言いたいことは「ギャップ萌え」という言葉があるように、ギャップ=落差に人は魅力を感じます。従って面白さの一要素としてこの落差と落差の大きさを意識することが面白い文章を書く1つの方法論ではないかということです。
 

◆落差のある表現を挙げてみる

   そこで、「巧妙かつ大胆」のような相反する要素を組み合わせた「落差のある表現」を以下に挙げてみました。こうした表現を普段から使えるような思考回路を鍛えておくと、文章にメリハリも出るし表現の幅も広がって良いかなと思います。
 
  • 巧妙かつ大胆
  • 大胆かつ繊細
  • 冷静と情熱のあいだ
  • 古くて新しい
  • ブサかわいい/キモかわいい
  • 回らないお寿司
  • 非破壊検査
  • 善悪の彼岸
  • 干物女
  • 坊主丸儲け
  • 鳴らない電話
  • 見知らぬ天井
  • TPP断固反対!
  • 百年安心の年金制度
  • 安全な原発
  • すばしこいデブ
 

◆結局

   上記の例の後半はほとんどネタというか皮肉になってしまいました。
 
   結局はすばしこいデブ、という表現が妙に気に入ったのでこの面白さは何だろう?というところを記事にしたかっただけです。ただのオモシロ表現を如何に真面目くさった文体でしたり顔に説けるかの挑戦。お付き合いいただきましてありがとうございました。