キッチンで簡単に燻製を楽しもう
前回、前々回と川の話を書き、また季節は夏ということでアウトドア寄りの話題をお届けします。
◆いつものアウトドアを一味違ったものに
アウトドアと言えばキャンプや登山、ラフティング、釣りなどが思い浮かびますが、手軽にアウトドア感覚を楽しめるものとしてバーベキューがあります。キャンプや釣りの際に行うこともありますね。このバーベキュー、肉と野菜たまに魚介を炭火の上で焼くのが定番です。それだけでも十分美味しいのですが、毎回代わり映えしないな、何か新鮮味が欲しいなと感じた時には「燻製」をやってみるのもお薦めです。
燻製というと少し詳しい人なら塩漬けして、乾燥して…と何やら敷居が高く聞こえますが、燻製セットなどを買い、そのままでも食べられる食材を使えば割と手軽にできます。
こちらのページではお手頃な燻製セットを使って初心者向けから本格的なベーコン、はたまた変わり種まで多種多様な試みをしていて参考になりますし、読んでいるだけでも面白いです。
◆キッチンでもできちゃいます
そんな「アウトドア!」、「男の料理!」といったイメージがある燻製ですが、実は自宅のキッチンでも簡単にできてしまいます。ということでやってみました。
まずは煙を出すのに必要な燻製材。スモークウッドとスモークチップがありますが今回はスモークチップを使いました。ホームセンターなどで簡単に手に入ります。
燻製材や燻製法の違いについてはこちらが参考になります→スモークウッドとスモークチップの使い方(温燻法・冷燻法・熱燻法)情報 スモーククッキング通販
アルミホイルを適当にお皿状にしてスモークチップを一掴み程度敷きます。量は少なめの方が煙が出やすくて良いようです。
フライパンにアルミのお皿を入れ、食材を並べる網を上に置きます。燻製材と網が触れないようにしましょう。網も適当なものでいいです(今回は蒸し物用の網を使用)。
食材を並べ、初めは強めの中火で熱し、煙が出てきたら弱めの中火もしくは弱火にして蓋をして10分程度燻します。チーカマとウィンナーでやってみました。
なおうちは温度センサー付きのコンロだったため、火にかけていると自動的に火が小さくなってしまい煙がほとんど立ちませんでした。空焚き防止のためだと思いますが、コンロによってはそういう場合もあります。これから分かるように、空焚きに近い状態のため通常の料理よりもフライパンの温度が上がります。火元からは離れないようにしてください。また煙と匂いが出るので換気扇も回してください。
何となくいいかなーというところで完成です。チーカマの色がほんのり変わっているのがお分かりでしょうか。煙は立たなかったものの、香りはしっかり付きました。燻製には当然ビールで乾杯。いいつまみです。
ウィンナーはしっかり燻したかったのでチーカマより時間をかけました。こちらも燻製の香りがついてかつ水分が飛びパリッとして美味しくなりました。ビールグビグビ。
◆可能性は無限大
この他にチーズも燻製にしました。お高めの気取ったチーズよりも、お手軽安価な6Pチーズで十分美味しくできます。チーズを燻製にする場合、熱しすぎると溶けるので包装のアルミを下に敷いておき香りがついたら裏返して裏面も燻すと良いです。私は面倒くさいので包装は全部剥いてしまい、チーズが少しクタっとなったタイミングで完成としました。
そして燻製にしたら美味しい食材というのはまだまだ沢山あります。今度はうずらの卵とかまぼこ、薩摩揚げを試そうと思っています。はんぺんと厚揚げもやってみたいところ。ネットで検索すると他にも色々見つかりますし、冒頭のGigazineのように好きなものを試す楽しさもあります。燻製の可能性は無限大です。
皆様もいつもの料理にもう一品、燻製を加えてみてはいかがでしょうか?