狂ってたのは、俺か?時代か?ー河鍋暁斎展を観てきた話
暁斎という画家がいたことは浅学にして知らなかったのですが、私が実は妖怪好きであるということを聞いた友人に教えてもらいました。(ちなみに妖怪好きなのは小学生の頃にゲゲゲの鬼太郎にハマってアニメ放送と本を読み漁ったのが発端です。水木しげる先生は今でも尊敬しています。)友人のブログ記事は以下。他に鳥山石燕という画家も教えてもらったので今後勉強しようと思います。
暁斎展の最終日間近だったということもあり会場は入場待ち列で並ぶ程の混雑でした。
これまで美術館など巡ったこともなかったのですが、少しは大人びた趣味も嗜もうという背伸びした気持ちもありつつ。実際に観てみると、やはり実物はもの言えぬ迫力があります。そして冒頭でも触れましたがコミカルな人物や動物の描写から仏教画、美人画までその画風の広さには驚くばかり。
特に印象に残ったのが鯉の絵です。(私が無類の魚好きでバイアスが掛かっているという点を差し置いても)魚の動きの捉え方と静止画なのに泳いでいるような臨場感、そして水面に広がる波紋の表現がシンプルだけど奥深く、しばらく見入ってしまいました。有名な絵なのでネットで検索すると出てきますが、本物の力はやはり目の当たりにしないと感じ取れません。
そしてどの絵を観ても目に特徴があるというか、命が宿っている印象を受けました。いわゆる目力ってやつですが、そういう俗な表現がおこがましいような迫力を宿しています。
期待していた妖怪画が思ったほど点数がなくすこし肩透かし気味だったのが残念ですが、美術館デビューとしてはなかなか満足の面白さでした。
興味がある方は書籍や今後の企画展をチェックしてみたり、埼玉の蕨に河鍋暁斎記念美術館があるので訪れてみてはいかがでしょうか。
教えてくれた友人に感謝。