釣りとボウズとスレと無理ゲー
◆釣りに行きました
1人釣り具まつり(過去記事:私の偏愛する道具達:1人釣り具まつり - 半可通素人)でヒャッハーした記憶も新しいうちに、先週末に釣りに行きました。
道具は使わないと意味がありません。
行ったのは車で1時間程の湖。早起きして朝5時くらいから釣りを開始しました。
景色も良く、湖も歩いて回れる位の大きさで魅力的なポイントが点在しており、釣れそうな気配がプンプン。
しかし、写真を撮る間も惜しむくらい励みましたが、結局1尾も釣れず。あえなくボウズ(釣りの用語で1尾も釣れないこと)に終わりました。昼前まで釣りしましたが、時間が経つのがあっという間です。
こんな写真をブログにあげられる日は来るのでしょうか…。
でも陽が昇ってからは良い陽気で、紅葉も少し始まっていたので気分転換と命の洗濯になりました。
◆釣れない釣りなんだなあ
趣味なので味気ないことは野暮になりますが、ブラックバス釣りは費用対効果が低い遊びだと感じます。なにしろ釣れない。その割に道具にはお金がかかります。
これは魚の絶対数に対する釣り人の比率が過剰に大きいことに起因します。バスは賢い魚なので、釣られたり頻繁にルアーを見たりするうちに学習し、人の投げたルアーを見破るようになります。これを釣りの用語でスレると言います。日本のバスは釣り人の高い捕獲圧(プレッシャー)にさらされ、スレっぱなしです。
更にバスは魚を食べる魚食性で何でも食べる悪食です。土地の狭い日本では個体群を維持するだけの餌魚(ベイトフィッシュ)が豊富にいるわけではないため、個体数が増えません。食物連鎖の上位階層を思い出してもらえれば分かると思います。あまつさえ在来の希少種を食い荒らす害魚として特定外来種に指定され、駆除の対象になっている程です。
アメリカのような広大で生息環境も整っている土地で成立する釣りでしょう。
このような無理ゲーめな状況で釣り上げれば喜びもひとしおなのでしょうが…。
◆バスが日本に来た経緯
当時は在来種に対する影響なども考慮に無く、商業的な見込みだけで移入されたのでしょう。一度改変された自然を元に戻すことは大変困難なことです。
他に日本に移入されたルアー釣りの対象魚としては、ブルーギル(ブルーギル - Wikipedia)やライギョ(ライギョ - Wikipedia)が挙げられます。ブルーギルについては、当時の皇太子がアメリカに外遊した際、寄贈されたものを日本に持ち込んだのが最初とされています。ちなみに今上天皇である明仁天皇は魚類研究の分野では有名で、ハゼの分類学者として業績を納めています(明仁 - Wikipedia)。
ともあれ久しぶりにルアー釣りをしたことで、いくらか勘を取り戻した気がします。
自然に親しむことを積極的に行っていきたいです。