半可通素人の漂流

哲学から魚のお話まで。半可通素人が書き散らかすネットの海を漂流するブログ。

2015-01-01から1年間の記事一覧

これは革命である:モバイルハウス 三万円で家をつくる

「マトリョーシカ的日常」というブログを書いていらっしゃる局長様(id:kyokucho1989)のこの記事に食い付いて本を3冊も譲っていただいたので、1冊目の感想を綴ります。書くのが随分と遅くなってしまいました…。◆モバイルハウスという「新しい家」モバイルハ…

自分起点の英語学習という発想

随分とご無沙汰してしまいました。 前回の記事の続きを書こうと思います。今更かよ!という突っ込みは甘んじて受けます。だいぶ日が経っているので記憶が薄れていますが…。◆留学指導者の講演 東進ハイスクールの安河内哲也氏に続き、留学指導を手掛けている…

日本の英語教育が変わる⁉︎ − 2020年に4技能試験へ移行

photo by Xenomurphy 先日英語に関するセミナーを聴く機会があったので、その覚え書きです。 ◆英語カリスマ教師の講演 登壇者の1人は安河内哲也氏。東進ハイスクールの英語講師で、いわゆるカリスマ講師として有名な方です。 安河内哲也 - Wikipedia 講演の…

ブログを始めて1年経ちました。

◆1年経った 忘れるところでしたが、ふと気付くと昨日でこのブログを始めて丁度1年が経っていました。 最初の記事がこちら。 記事タイトル通りにささやかに始めて1年。「継続は力なり」というベタな感想を例に漏れず持つわけですが、まがりなくも続けてきたこ…

狂ってたのは、俺か?時代か?ー河鍋暁斎展を観てきた話

もう先々週になってしまいましたが、三菱一号館美術館で河鍋暁斎展というのがあり興味があったので観てきました。画鬼暁斎 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル|三菱一号館美術館 河鍋暁斎は幕末から明治にかけて活躍した日本画家です(河鍋暁斎 - Wikiped…

本をいただきました。

ふとした邂逅。 先日はてなブログ界隈を徘徊していたら、マトリョーシカ的日常(id:kyokucho1989)様の以下の記事が目に留まりました。 これは滅多に無い機会と小躍りした私は早速本のリクエストを送り、厚かましくも本を3冊送っていただきました。 いただい…

オバケの英語は「ゴマ」と「ちくわ」、「プチトマト」、「インゲン豆」で理解せよ

「中高大学と10年間英語を習っても話すことができない」… これは日本の英語教育の明らかな欠陥ですが、英会話と同様に発音も全然できるようになりません。これは英語教育が受験対策に特化していることによる病理ですが、発音に関しては言語の成り立ちが日本…

Teach For Japan、クロスフィールズ、ヒューマン・ライツ・ウォッチという変革者たち − ソーシャルビジネス話の続き(その2)

前々回、前回と書いている社会的企業に関するフォーラムの覚え書きの続きです。遅筆で恐縮です。 「37.5℃の涙」のモデルになったソーシャルビジネスの話を聞いてきた - 半可通素人 全米150都市に翌日までに荷物を届けるには?に学ぶイノベーションの手法 − …

全米150都市に翌日までに荷物を届けるには?に学ぶイノベーションの手法 − ソーシャルビジネス話の続き

「37.5℃の涙」のモデルになったソーシャルビジネスの話を聞いてきた - 半可通素人 前回の記事で書いた社会的企業に関するフォーラムの覚え書きを続けます。 ◆イノベーション研究第一人者の話 前回ご紹介した認定NPO法人フローレンスの話の前に、基調講演とし…

「37.5℃の涙」のモデルになったソーシャルビジネスの話を聞いてきた

photo by Intersection Consulting ◆ソーシャルビジネスという事業 社会的課題をビジネスの手法で解決するーー「社会的企業」、「ソーシャルビジネス」あるいは「ソーシャルイノベーション」という企業体が近年注目されています。バングラデシュにあるグラミ…

「みんなちがって、みんないい」じゃないと病んでるし楽しくないよね

先日の記事で川についての話を幾つかご紹介しました。少しでも興味を持っていただけたら幸いですが、私がいわばニッチな分野である「川マニア」になっている理由の一つに大学在学時に行っていた研究があります。 photo by Storm Crypt

戦後70年の節目に「西洋政治思想史」から考える:何故私達は過ちを犯すのか

※8/18追記修正しました。 photo by --Tico-- 今日は70回目の終戦記念日です。 70年という年月は長いもので、私は直接戦争を知らない世代ですし、日本に住んでいれば「戦争」という言葉はどこか実感を伴わないものになってしまっているというのが偽らざる感覚…

キッチンで簡単に燻製を楽しもう

前回、前々回と川の話を書き、また季節は夏ということでアウトドア寄りの話題をお届けします。 photo by jmauerer ◆いつものアウトドアを一味違ったものに アウトドアと言えばキャンプや登山、ラフティング、釣りなどが思い浮かびますが、手軽にアウトドア感…

瀬を踏んで淵を知るべし(2):川の歩き方入門をまとめてみた

瀬を踏んで淵を知るべし:川について知ってみよう - 半可通素人 前回の記事で川の基礎知識をご紹介しましたが、夏の行楽シーズンということで涼を求めて川に出掛ける方もいらっしゃるかもしれません。身近な自然に触れるという意味でも川で遊ぶのはとても良…

瀬を踏んで淵を知るべし:川について知ってみよう

先日の記事(夏になるとどうして自分だけ?という思いをする - 半可通素人)で、大学生の頃は川のフィールド調査をやっていたと書きました。外は毎日嫌になる程暑いし少しは涼しげな話題をということで、この機会に川についての話を簡単に書いてみたいと思…

夏になるとどうして自分だけ?という思いをする

毎日うだるような暑さが続き、外は歩くだけでクラクラしてしまう灼熱地獄の様相です。道端に地上での短い一生を終えた蝉の亡骸を見かけると、ああ夏だなという感覚が一層強くなりますね。 そんな季節につきものの、蝉に並んで風物詩となっている蚊にまつわる…

巧妙かつ大胆なブログを書きたい

photo by LoKan Sardari 面白い文章とは何か?こうしてブログを書いている身としては、もちろん面白い文章を書きたいのでよく考えることです。 ◆読み手の「落差」を考える 面白い文章といってもその中身は様々あるでしょう。ここで1つ取り上げたいのは、「面…

何も話さなければそこにいないのと一緒である、という不都合な真実

時折何気ない瞬間にふと、昔のことを思い出すことがあります。その中でも「自分の考えに大きな影響を与えた言葉」というのが幾つかあり、昨日そんなことを考えていたので記事にします。 photo by a2gemma

手羽先は元々捨てていた食材だったらしい

photo by Another Pint Please... 先日私用で名古屋に行ってきました。名古屋と言えば一大食文化圏であり、海老フライ、きしめん、味噌カツ、どて煮、ういろう、手羽先など名物料理が沢山あります。うみゃあ。

巷でよく言う「電子書籍に押され気味の紙媒体」を擁護する

前回までの記事で、行き過ぎた効率化の弊害について書き連ねました。今回もそれに類する話。 photo by masaaki miyara

行き過ぎた効率化はシステムへの依存を生み「余裕」と「らしさ」を失わせる(その3)

行き過ぎた効率化はシステムへの依存を生み「余裕」と「らしさ」を失わせる(その1) - 半可通素人 行き過ぎた効率化はシステムへの依存を生み「余裕」と「らしさ」を失わせる(その2) - 半可通素人 前回からの続きです。 効率化も度を過ぎるとそれ自体が目…

行き過ぎた効率化はシステムへの依存を生み「余裕」と「らしさ」を失わせる(その2)

行き過ぎた効率化はシステムへの依存を生み「余裕」と「らしさ」を失わせる(その1) - 半可通素人 続きです。 前回は、効率化を推し進めるほどにシステムへの依存が強まる、そして現代社会の代表的なシステムである資本主義による効率化の手段としてのお金…

行き過ぎた効率化はシステムへの依存を生み「余裕」と「らしさ」を失わせる(その1)

世の中「効率化」という言葉が花盛りです。特に企業活動においては効率が優先され、それは生産性という言葉で表されたりもします。 photo by mag3737 しかし巷間でよく言われるように、行き過ぎた効率化は歪みや弊害をもたらします。このことはしばしば議論…

アンパンマン、この哲学的なアニメ(その2)

photo by kurichan 昨日の記事に続き、アンパンマンの話題を広げます アンパンマン、この哲学的なアニメ(その1) - 半可通素人 アンパンマンに大人も考えさせられる哲学とやなせたかし氏の深遠な思想が込められていることは昨日書いた通りです。作者が作品…

アンパンマン、この哲学的なアニメ(その1)

photo by Eric__I_E アンパンマンと言えば日本では誰もが知っている人気アニメです。 顔がアンパンでできた正義のヒーローが日々悪さをはたらくバイキンマンを懲らしめ、カバオくんをはじめとするみんなの平和を守る勧善懲悪ストーリー。顔が汚れたり濡れる…

否定形なのに肯定で答えちゃう日本語

英語勉強会というと少し大袈裟ですが、職場の英語ネイティブの方に協力していただき英語で会話する会を主催しています。 photo by Will Lion

「それっぽい名前」の妙

photo by PetitPlat - Stephanie Kilgast 一息つきたい時、飲み物のお供に、ちょっとした手土産に…。日常の様々な場面で私達はお菓子を食べます。世の中には実に多様なお菓子が売られていますが、その中で独自の存在感を放ち続けるのが「ブルボンのお菓子」…

飛ぶことの先にジョナサンは何を見るのか:「かもめのジョナサン」を読んだ(その3)

飛ぶことの先にジョナサンは何を見るのか:「かもめのジョナサン」を読んだ(その2) - 半可通素人 前回までで「かもめのジョナサン」についての感想を書いたつもりだったのですが、書き忘れていたことがあったのでしつこく3回目です。(※物語後半部分のネタ…

飛ぶことの先にジョナサンは何を見るのか:「かもめのジョナサン」を読んだ(その2)

飛ぶことの先にジョナサンは何を見るのか:「かもめのジョナサン」を読んだ(その1) - 半可通素人 前回の記事の続きです。 飛ぶことの追究に生きる喜びを見出し、自分の欲求に素直で変わることを厭わないジョナサン。同じ日常を繰り返し、変化を否定し集団…

飛ぶことの先にジョナサンは何を見るのか:「かもめのジョナサン」を読んだ(その1)

photo by Jean-Jacques Boujot 古本フェアでふと見かけて買った「かもめのジョナサン」を先日読みました。ジョナサンといえばカモメかファミレスか、と言うほど有名な話の割には読んだことがなく、中身を知らなかったということもあります。