半可通素人の漂流

哲学から魚のお話まで。半可通素人が書き散らかすネットの海を漂流するブログ。

本をいただきました。

   ふとした邂逅。

   先日はてなブログ界隈を徘徊していたら、マトリョーシカ的日常(id:kyokucho1989)様の以下の記事が目に留まりました。

   これは滅多に無い機会と小躍りした私は早速本のリクエストを送り、厚かましくも本を3冊送っていただきました。
   いただいた本はこちら。

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モバイルハウス  三万円で家をつくる (集英社新書) →実は将来自分で家を建てて住んだら面白いじゃないかという密かな野望があり、書名を見て即座に飛びつきました。

私の読書法 (岩波新書 青版 397) →読書は空いた時間に何気なくページをめくる程度ですが、改めて本を読むということとその方法論を捉え返したく。

知的複眼思考法 誰でも持っている創造力のスイッチ (講談社 α文庫) →思考というカテゴリはこのブログでもちょくちょく取り上げているので、書名だけで興味が湧きます。


   早速モバイルハウスを読み始めました。「家」という固定概念を軽く一蹴し、筆者の革命家然とした思考と文章のリズムが面白くどんどん読み進められます。詳しくは改めて記事にしようと思いますが、期待を上回る内容にこれだけで感謝感激です。

   私は新品にこだわらないのでむしろ積極的に古本を買うのですが、前の持ち主の方が分かっている(一方的にブログを追っているだけですが)という読書体験は新鮮であり、本を手に取ったときの心持ちも何だか違ってくるようです。そしてこうしたやり取りが可能になるネットというインフラとブログというメディアの開放性、双方向性は素晴らしい利点であり、その恩恵を享受できる境遇にあるのはありがたいことです。

   マトリョーシカ的日常の局長様が書くブログは思考の刺激ポイントに富み、多くの書評と日常の描写は思考に裏打ちされ読み応えがあります。そしてブログカスタマイズの記事も非常に参考になるものが多く、オススメです。読み終えた本をあげちゃうという太っ腹なところも素敵ですね。


   早く本を読みたい気もする一方でじっくり読みたい気もする。


オバケの英語は「ゴマ」と「ちくわ」、「プチトマト」、「インゲン豆」で理解せよ

   「中高大学と10年間英語を習っても話すことができない」…
 
   これは日本の英語教育の明らかな欠陥ですが、英会話と同様に発音も全然できるようになりません。これは英語教育が受験対策に特化していることによる病理ですが、発音に関しては言語の成り立ちが日本語と英語では大きく異なるということにも起因しています。発音が理解できなければネイティブの会話が聞き取れず、自分で話すにも相手に通じるかいまいち自信が持てません。かといって「それっぽく」発音してみると何だか気取っているような印象を受ける始末。
 
   どうにも手を焼く発音ですが、母国語でない以上訓練をしないと能力は向上しません。ということで本を買ってみました。
 

 

新装版 オバケの英語 【CD付き】

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Teach For Japan、クロスフィールズ、ヒューマン・ライツ・ウォッチという変革者たち − ソーシャルビジネス話の続き(その2)

   前々回、前回と書いている社会的企業に関するフォーラムの覚え書きの続きです。遅筆で恐縮です。
 
   この日は米倉誠一郎氏、NPO法人フローレンスに加えて、NPO法人Teach For Japan、NPO法人クロスフィールズ、国際人権NGOヒューマン・ライツ・ウォッチといったソーシャルビジネスを手がける団体が登壇していました。以下にそれぞれご紹介します。

 
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全米150都市に翌日までに荷物を届けるには?に学ぶイノベーションの手法 − ソーシャルビジネス話の続き

   前回の記事で書いた社会的企業に関するフォーラムの覚え書きを続けます。
 

イノベーション研究第一人者の話

   前回ご紹介した認定NPO法人フローレンスの話の前に、基調講演としてイノベーション研究の第一人者として有名な米倉誠一郎氏による「何故いまソーシャルイノベーションなのか」という話がありました。
 

「37.5℃の涙」のモデルになったソーシャルビジネスの話を聞いてきた

http://www.flickr.com/photos/32119772@N03/6157264353

photo by Intersection Consulting


 

◆ソーシャルビジネスという事業

   社会的課題をビジネスの手法で解決するーー「社会的企業」、「ソーシャルビジネス」あるいは「ソーシャルイノベーション」という企業体が近年注目されています。バングラデシュにあるグラミン銀行ムハマド・ユヌス総裁と共に2006年にノーベル平和賞を受賞し、一気に認知度と世間の注目度が上がったことはご存知の方も多いと思います。