半可通素人の漂流

哲学から魚のお話まで。半可通素人が書き散らかすネットの海を漂流するブログ。

2015-01-01から1年間の記事一覧

「発見」という名のカクテルとリキュールの奥深い世界

酒は呑んでも呑まれるな。 photo by Kirti Poddar 今日は意外と知られていない私のお気に入りのカクテルについて。 「ディスカバリー」というカクテルをご存知ですか?ディスカバリーと言えばディスカバリーチャンネルの方が圧倒的に有名ですが、こちらもま…

「ネット人物像」の限界

コミュニケーションの難しさは折に触れて感じることも多く、よく議論の対象にもなりますが、今日はその中でもインターネットにおける不特定多数を相手にしたコミュニケーションについて。 photo by hang_in_there 日本を含む先進国と呼ばれる国々ではインタ…

「自分2号」のすすめ

photo by dsevilla 以前の瞑想に関する記事(感情の激化と感覚の鈍化 - 半可通素人)で、瞑想の利点として自分を客観視できるということを書きました。この「自分を客観視する」ことについて、少し掘り下げてみます。

「頭が良い人」の構造

頭が良い人になりたい。 ◆「頭が良い」ということ 先日、中学校の恩師と久しぶりに食事をする機会がありました。この恩師は「感動に余韻を」をモットーにしたり、クラスを文化祭の合唱コンクールにガチで取り組ませて金賞を取らせてくれたり、「情けは人の為…

100記事書けたので来し方を振り返る

前回の記事でこのブログの通算100記事目でした。ブログを始めたのが9月なので、半年ちょっとで書いたことになります。ペースとしては遅いですが、一区切りということで来し方を少し振り返ります。 photo by manoftaste.de

花の色はうつりにけりな

場所取りだけ手伝って参加出来なかったお花見。 携帯で適当に撮った写真ですが、季節の風景として切り取ります。

感情の激化と感覚の鈍化

成長するにつれて失ったもの。 photo by TheNickster ◆瞑想についての話 昨日友人に瞑想についての話を聞きました。SIY (Search Inside Yourself)というGoogleで人気の研修についてのセミナーを受けてきたそうで、その内容を教えてもらいました。友人のブロ…

バイリンガルは思考力が低い?

ちょっとイメージとは違いますよ、という話。 photo by woodleywonderworks 先日書いた英語の話(プラスひと手間で英会話が楽になる方法 - 半可通素人)に関連してネットを眺めていたら、「バイリンガルは思考力が低下する」という記述を見かけました。率直…

NG→がんばったと表現する無難な風潮?

前回からの流れで言葉シリーズ。 photo by procsilas 先日ふとテレビを眺めていたら、「がんばった大賞」という番組を流していました。画面隅の字幕には「ドラマNG一挙放出」みたいな文字が出ています。 あれ?それってNG大賞じゃなかったっけ?と思ったので…

二度ある事は三度目の正直な不思議

今日はタイトルが全て。 ◆諺(ことわざ)の矛盾 随分と前から気になっていたのですが、「二度ある事は三度ある」と「三度目の正直」という諺。前者はどちらかというと悪いことは繰り返すという意味で使われ、後者は良いことを期待する意味で使われます。しか…

プラスひと手間で英会話が楽になる方法

日本人が英語を話す時の考え方。 先日、私が勤めている会社の海外拠点で新しく現地の人を採用したということで、その方が日本に来て業務内容の説明を私が行うという機会がありました。海外の方なのでコミュニケーションには英語を使います。当然苦労すること…

曇りなき 瞳で見つめて いたいけど

この季節ならではといえば、そんな話。 視力が落ちて眼鏡をかけているという人は多いと思います。この眼鏡、人の生活の身近にあり長い歴史がありながらも未だ解決されない問題があります。 それは、「眼鏡の曇り問題」。 特にこの季節は花粉症でマスクをして…

前髪しかない神様がいるんだって

photo by Caio Basilio 面白い話を聞きました。 「チャンスの神様は前髪しかない。」というものです。 カイロスの風貌の特徴として、頭髪が挙げられる。後代での彼の彫像は、前髪は長いが後頭部が禿げた美少年として表されており、「チャンスの神は前髪しか…

眠たくて、春

いつもと同じ風景だと思っても、実は細かな移ろいは着実に季節の歩みを進めています。 毎日同じだと思っていても、ふと五感を働かせてみれば小さな発見が沢山あることに気付くという話。 今朝は雨上がりだったので、家を出てみると空気がしっとりしていて心…

人生の満足度を上げるために重要ないくつかのこと(その3)

前回の記事(人生の満足度を上げるために重要ないくつかのこと(その2) - 半可通素人)で引っ張った、変態への具体的方法について書いていきます。 ◆自分に質問をする 変態への願望を明確にするために、自分に質問をします。例えば、「どうして変わりたい…

人生の満足度を上げるために重要ないくつかのこと(その2)

前回(人生の満足度を上げるために重要ないくつかのこと(その1) - 半可通素人)の続きです。 前回、「変態を常態」がキーワードだと書きました。ここでいう変態は、「中身の変化」という意味です。 ◆変態を常態とは 人は大人になるまでの過程では内面に著…

人生の満足度を上げるために重要ないくつかのこと(その1)

前回の記事(人類みな変態説 - マサルさんに学ぶ「普通とは?」 - 半可通素人)で人類はみな変態なんじゃないかという説を書きましたが、今回は違う変態について。 ◆もう1つの「変態」 変態というと通常と異なるとか、常軌を逸したといった文脈で使われるこ…

人類みな変態説 - マサルさんに学ぶ「普通とは?」

「エリーゼのゆううつ」「放課後キャンパス」「あふれ出す煮汁」「ランバダ」「ノッホソ」… これらでピンときた人は私とすぐに意気投合できます! 今日は私のバイブルとも言える漫画について。 セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん 1 (ジャンプコミ…

4年後の光景

昨日で2011年3月11日から4年経ちました。もう4年、まだ4年、人によって抱く思いは様々でしょう。 あの時私は職場にいて揺れを感じました。長いこと揺れるなと思っていたらどんどん強くなり、慌てて机の下に潜り書類棚が今にも倒れそうに大きく前後に揺れて…

教育は人の問題 ≦ 環境の問題だった?(その6)

教育問題の背景にはお上の規制という環境要因があるという話をしましたが、なぜそのようながんじがらめの縛りが生じているのでしょうか?理由について自分なりに考えてみます。 ひとつは前回述べた教育の一貫性と安定性を担保するという目的があるのでしょう…

教育は人の問題 ≦ 環境の問題だった?(その5)

◆教育問題は教師のせいばかりじゃない これまで述べてきた人間の精神的低年齢化、上下関係の形骸化について、前回も書いた通り高校までの教育が大きく影響しています。 高校までの教育の質が低下していった結果、人間的に未熟な人が増加します。その世代が親…

教育は人の問題 ≦ 環境の問題だった?(その4)

前回の記事(教育は人の問題 ≦ 環境の問題だった?(その3) - 半可通素人)で上下関係の形骸化について書きましたが、足りない部分があったので追加します。 ◆教えることで教えられるという見返り まず、上下関係において下の面倒を見る上に対する見返りは「自…

教育は人の問題 ≦ 環境の問題だった?(その3)

◆好かれたいから上下関係を装うという風潮 教育を考える材料の1つとして、上下関係について着目します。 思い出してみると、年齢が上がるにつれて上下関係は厳格になっていき、小学生までは年上にもタメ口で話していたのに中学生になった途端上級生に敬語を…

教育は人の問題 ≦ 環境の問題だった?(その2)

◆精神的な低年齢化が進んでいる・・・のか? 教育の問題に関してしばしば挙げられるのが、精神的な低年齢化についてです。 これは近年では授業中にじっと座っていられなかったり、すぐにキレる子供などとして表面化しています。そして子供だけではなく、低年…

教育は人の問題 ≦ 環境の問題だった?(その1)

教育については過去記事で何回か書いていることもあり、関心のある分野です。 まずは雑巾掛け、皿洗いから。:量質転化で自分を変えられる - 半可通素人 DQN再生産システムと孫子の兵法を認識すること - 半可通素人 黒子のバスケ脅迫犯はあなたのすぐそばに…

ホカホカに学ぶ平和主義

photo by Cloudtail 今日は少し変わった動物の生態を紹介します。 皆さんはボノボという霊長類を知っていますか? 以前はピグミーチンパンジーと呼ばれていたサルで、ヒトに近いサルと言えばチンパンジーを思い浮かべる人が多いと思いますが、実はこのボノボ…

書くこと=感覚を濾過していくこと(その4)

書くこと=感覚を濾過していくこと(その3) - 半可通素人の続きです。 ◆いい文章は例えが上手い 書くことの具体的な方法論について述べています。 世の中に溢れている文章を読んでいると、腑に落ちる文章、納得性の高い文章とは「例えが上手い」ということ…

書くこと=感覚を濾過していくこと(その3)

書くこと=感覚を濾過していくこと(その2) - 半可通素人の続きです。 ◆言語化の能力を高める 思考から曖昧なものを除き、情報量に制約のある文字で表現することが書くことという話をしていますが、ではどうすれば自分の思うように書くことができるのでしょ…

書くこと=感覚を濾過していくこと(その2)

前回(書くこと=感覚を濾過していくこと(その1) - 半可通素人)の続きです。 ◆人に教えるのも書くことと同じ原理 前回、「書くことは思考から感覚という曖昧なものを濾過し、文字という客観的な情報に落とし込んでいくこと」として、自分がものごとを理解…

書くこと=感覚を濾過していくこと(その1)

ありがたいことにブログを読んでくださった方から文章を褒められることが幾つかあったので、調子に乗って「書くこと」についての考えを記しておきます。 といっても目新しいことは無く、ほとんど基本的なことだと思います。ですが案外できていないことも多い…