半可通素人の漂流

哲学から魚のお話まで。半可通素人が書き散らかすネットの海を漂流するブログ。

人生の満足度を上げるために重要ないくつかのこと(その3)

前回の記事(人生の満足度を上げるために重要ないくつかのこと(その2) - 半可通素人)で引っ張った、変態への具体的方法について書いていきます。 ◆自分に質問をする 変態への願望を明確にするために、自分に質問をします。例えば、「どうして変わりたい…

人生の満足度を上げるために重要ないくつかのこと(その2)

前回(人生の満足度を上げるために重要ないくつかのこと(その1) - 半可通素人)の続きです。 前回、「変態を常態」がキーワードだと書きました。ここでいう変態は、「中身の変化」という意味です。 ◆変態を常態とは 人は大人になるまでの過程では内面に著…

人生の満足度を上げるために重要ないくつかのこと(その1)

前回の記事(人類みな変態説 - マサルさんに学ぶ「普通とは?」 - 半可通素人)で人類はみな変態なんじゃないかという説を書きましたが、今回は違う変態について。 ◆もう1つの「変態」 変態というと通常と異なるとか、常軌を逸したといった文脈で使われるこ…

人類みな変態説 - マサルさんに学ぶ「普通とは?」

「エリーゼのゆううつ」「放課後キャンパス」「あふれ出す煮汁」「ランバダ」「ノッホソ」… これらでピンときた人は私とすぐに意気投合できます! 今日は私のバイブルとも言える漫画について。 セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん 1 (ジャンプコミ…

4年後の光景

昨日で2011年3月11日から4年経ちました。もう4年、まだ4年、人によって抱く思いは様々でしょう。 あの時私は職場にいて揺れを感じました。長いこと揺れるなと思っていたらどんどん強くなり、慌てて机の下に潜り書類棚が今にも倒れそうに大きく前後に揺れて…

教育は人の問題 ≦ 環境の問題だった?(その6)

教育問題の背景にはお上の規制という環境要因があるという話をしましたが、なぜそのようながんじがらめの縛りが生じているのでしょうか?理由について自分なりに考えてみます。 ひとつは前回述べた教育の一貫性と安定性を担保するという目的があるのでしょう…

教育は人の問題 ≦ 環境の問題だった?(その5)

◆教育問題は教師のせいばかりじゃない これまで述べてきた人間の精神的低年齢化、上下関係の形骸化について、前回も書いた通り高校までの教育が大きく影響しています。 高校までの教育の質が低下していった結果、人間的に未熟な人が増加します。その世代が親…

教育は人の問題 ≦ 環境の問題だった?(その4)

前回の記事(教育は人の問題 ≦ 環境の問題だった?(その3) - 半可通素人)で上下関係の形骸化について書きましたが、足りない部分があったので追加します。 ◆教えることで教えられるという見返り まず、上下関係において下の面倒を見る上に対する見返りは「自…

教育は人の問題 ≦ 環境の問題だった?(その3)

◆好かれたいから上下関係を装うという風潮 教育を考える材料の1つとして、上下関係について着目します。 思い出してみると、年齢が上がるにつれて上下関係は厳格になっていき、小学生までは年上にもタメ口で話していたのに中学生になった途端上級生に敬語を…

教育は人の問題 ≦ 環境の問題だった?(その2)

◆精神的な低年齢化が進んでいる・・・のか? 教育の問題に関してしばしば挙げられるのが、精神的な低年齢化についてです。 これは近年では授業中にじっと座っていられなかったり、すぐにキレる子供などとして表面化しています。そして子供だけではなく、低年…

教育は人の問題 ≦ 環境の問題だった?(その1)

教育については過去記事で何回か書いていることもあり、関心のある分野です。 まずは雑巾掛け、皿洗いから。:量質転化で自分を変えられる - 半可通素人 DQN再生産システムと孫子の兵法を認識すること - 半可通素人 黒子のバスケ脅迫犯はあなたのすぐそばに…

ホカホカに学ぶ平和主義

photo by Cloudtail 今日は少し変わった動物の生態を紹介します。 皆さんはボノボという霊長類を知っていますか? 以前はピグミーチンパンジーと呼ばれていたサルで、ヒトに近いサルと言えばチンパンジーを思い浮かべる人が多いと思いますが、実はこのボノボ…

書くこと=感覚を濾過していくこと(その4)

書くこと=感覚を濾過していくこと(その3) - 半可通素人の続きです。 ◆いい文章は例えが上手い 書くことの具体的な方法論について述べています。 世の中に溢れている文章を読んでいると、腑に落ちる文章、納得性の高い文章とは「例えが上手い」ということ…

書くこと=感覚を濾過していくこと(その3)

書くこと=感覚を濾過していくこと(その2) - 半可通素人の続きです。 ◆言語化の能力を高める 思考から曖昧なものを除き、情報量に制約のある文字で表現することが書くことという話をしていますが、ではどうすれば自分の思うように書くことができるのでしょ…

書くこと=感覚を濾過していくこと(その2)

前回(書くこと=感覚を濾過していくこと(その1) - 半可通素人)の続きです。 ◆人に教えるのも書くことと同じ原理 前回、「書くことは思考から感覚という曖昧なものを濾過し、文字という客観的な情報に落とし込んでいくこと」として、自分がものごとを理解…

書くこと=感覚を濾過していくこと(その1)

ありがたいことにブログを読んでくださった方から文章を褒められることが幾つかあったので、調子に乗って「書くこと」についての考えを記しておきます。 といっても目新しいことは無く、ほとんど基本的なことだと思います。ですが案外できていないことも多い…

街場の就職活動論 ‐ 武器が無いなら作ればいい

以前7回にわたって投稿した記事を1つにまとめました。11,000文字以上とやけに長いのですが、ある程度まとまった考えが書けたかなと思います。周囲に就活を控えている学生がいる方など参考にしていただけると幸いです。 ◆概要 「本当に自分に合った仕事」など…

言いたいことも言えないこんな世の中でポイズンの話

photo by guppiecat 今日は魚のお話です。 (※魚を食べる楽しみについて書いていますが、原発事故以来、放射性物質による環境汚染は収束の目途も立たず、水への汚染も止まらない状態にあり、淡水海水問わず国内産の魚介類に対しては産地や放射能検査の有無に…

グノシー≒反宇宙的二元論?というひねくれ論

前回の記事(身近に転がっている二項対立の罠に気をつけよう - 半可通素人)で書いた二項対立から、更に話を広げます。 photo by Kyoshi Masamune ◆二元論という古くからの思想 二項対立としてよく挙げられる「善か悪か」という考えは、古くから人の思考の対…

身近に転がっている二項対立の罠に気をつけよう

都合によりしばらくお休みしていましたが、ぼちぼち書こうと思います。 photo by European Parliament ◆単純な二項対立という罠 先日の記事で、人間の感覚はアナログなので0か1かではなく0と1の間がモノをいう世界だと書きました。 <a href="http://hnktu…

ノイズだからって嫌ってばかりじゃ勿体無い

photo by blende74.de 昨日の記事(快適な雑音、という矛盾 - 半可通素人)でノイズについて書いたので、話を広げます。 なんだか最近シリーズ化する傾向にありますが、就職活動について長々とシリーズでお届けしたので癖がついてしまったようです。 さてノ…

快適な雑音、という矛盾

photo by peddhapati 前回の記事(羅王様から脳髄に北斗剛掌波をくらった体験記 - 半可通素人)で「コンフォートゾーン」について書きましたが、コンフォートつながりでもう1つ書きます。 皆さんは「コンフォートノイズ」という言葉を聞いたことがありますか…

羅王様から脳髄に北斗剛掌波をくらった体験記

photo by CarlMilner 時々このブログの題材になっている友人主催の読書会(ホットグループなら良いこと探しやろうぜ - 半可通素人/ITって簡単に言うけど情報を知識に昇華できてる? - 半可通素人)ですが、年が明けて1回目の会がとても示唆に富んでいたので…

街場の就職活動論 ‐ 武器が無いなら作ればいい(その7:完結)

街場の就職活動論 ‐ 武器が無いなら作ればいい(その6) - 半可通素人 の続きです。 ようやく完結まで辿り着きます。 ◆就職活動は手段であって目的ではない photo by Sean MacEntee ここまで、就職活動に臨む際の姿勢や方法論について長々と述べてきました。…

街場の就職活動論 ‐ 武器が無いなら作ればいい(その6)

街場の就職活動論 ‐ 武器が無いなら作ればいい(その5) - 半可通素人 の続きです。 こんなに長くなるとは思っていませんでしたがそれもまた良しとします。 ◆まずは職に就くこと。話はそれから photo by JiPs☆STiCk 日本は豊かな国である、とよく言われます…

街場の就職活動論 ‐ 武器が無いなら作ればいい(その5)

街場の就職活動論 ‐ 武器が無いなら作ればいい(その4) - 半可通素人 の続きです。 図らずも長期シリーズになっている本記事ですが、折り返し地点は過ぎました。まだ折り返しかよ!という突っ込みが聞こえてきそうですが…。粛々と書くだけです。 ◆様々な企…

街場の就職活動論 ‐ 武器が無いなら作ればいい(その4)

街場の就職活動論 ‐ 武器が無いなら作ればいい(その3) - 半可通素人 の続きです。 思わず長編になってきていますが…気長にお付き合いいただけると幸いです。 ◆「新卒一括採用」という制度の功罪 日本での就職活動においては、「新卒一括採用」というのがほ…

街場の就職活動論 ‐ 武器が無いなら作ればいい(その3)

街場の就職活動論 ‐ 武器が無いなら作ればいい(その2) - 半可通素人 の続きです。 ◆ありふれた経験も「自分ならではの話」にできる 就職活動では、とかく「何か他人にはない特別なことでアピールしないと! 」という心理が働きます。しかし実際には、そん…

街場の就職活動論 ‐ 武器が無いなら作ればいい(その2)

前回の記事(街場の就職活動論 ‐ 武器が無いなら作ればいい(その1) - 半可通素人)の続きです。 ◆「なぜ?」をとことん繰り返すのがポイント photo by jjpacres 前回、「 自分の話に根拠と納得感を持たせるための理由探し」が自己分析と書きました。しかし…

街場の就職活動論 ‐ 武器が無いなら作ればいい(その1)

◆概要 「本当に自分に合った仕事」などそうそうないと知ること 「自己分析」なんて大したことではない 「なぜ?」をとことん繰り返すのがポイント ありふれた経験も「自分ならではの話」にできる 嘘はバレる 「新卒一括採用」という制度の功罪 様々な企業の…